2025年夏のコーディネートをおしゃれに楽しむ、人気ブランド、ハイブランドの新作メンズサンダルを特集~!

人気ブランドのフラットサンダル
【ビルケンシュトック】超軽量「アリゾナ EVA」サンダル
ウィメンズ Exclusive Arizona EVA(N) 8,800円
ウィメンズ Exclusive Arizona EVA(N) 8,800円
ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)の「アリゾナ EVA」は、ダブルストラップの「アリゾナ」を耐久性・耐水性に優れたEVA素材でアレンジしたサンダル。超軽量かつ柔軟性が高く、水にぬれてもOKだ。アーバンリサーチ ドアーズ限定モデルとしてカーキとグレーが登場する。

■ビルケンシュトック 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年5月23日(金)

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【ビルケンシュトック】かかとストラップ付き本革サンダル
「トキオ」(ピュアセージ) 27,500円
「トキオ」(ピュアセージ) 27,500円
ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)の「トキオ」は、長時間立ち仕事をする人たちに向けて誕生した、履きやすさにこだわるストラップ付サンダル。新作では、アッパーとライニングの両方に、心地良いヌバックレザーを採用した。

■ビルケンシュトック 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年3月ごろ

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【TOGA×スイコック】メタル付きフリンジのストラップサンダル
SLIDE TOGA × SUICOKE SP 42,900円
SLIDE TOGA × SUICOKE SP 42,900円
TOGA(トーガ)とスイコック(SUICOKE)のコラボレーションから、太めのワンストラップデザインが特徴的なスイコックのサンダル「PARDI」をベースにしたコラボレーションモデルが登場。フィット感を調整できるストラップ部分にメタルとフリンジをあしらった。

■TOGA 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年5月16日(金)

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【アンダーカバー×ノンネイティブ】スタッズ付きロープサンダル
カンバ 3 by リグ 44,000円
カンバ 3 by リグ 44,000円
アンダーカバー(UNDERCOVER)とノンネイティブ(nonnative)のコラボレーションサンダルは、1本のロープと1組のベロクロストラップのみで足をホールドする「カンバ」をベースに、スタッズを施した。3重構造のソールによって、快適な履き心地を実現する。

■アンダーカバー×ノンネイティブ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年3月29日(土)

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【シャカ】ガーデニングサンダル風の軽いクロッグシューズ
「ガーデン クロッグ EV」9,680円
「ガーデン クロッグ EV」9,680円
シャカ(SHAKA)のサンダル「ガーデン クロッグ EV」は、ガーデニングサンダルから着想を得た1足。ソールとアッパーを一体化した丸みのあるシルエットが特徴的だ。素材には軽いEVA素材を使用しており、汚れたら丸洗いできるのも嬉しい。

■シャカ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売時期:2025年2月下旬

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【コンバース】面ファスナーのベルトサンダル
「パオ DB」9,900円
「パオ DB」9,900円
コンバース(CONVERSE)の「パオ DB」は、足を包み込むような形状のアウトソールと、互い違いのパファーベルトで歩きやすく快適な履き心地を実現。カラーは、ブラックモノクロームとボーンホワイトの2色を展開する。

■コンバース 2025年夏の新作メンズサンダル
発売時期:2025年3月中旬~

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【エイポック エイブル イッセイ ミヤケ】“1本の紐”で構築したメンズサンダル
「タイプ-III マガリモノプロジェクト」121,000円
「タイプ-III マガリモノプロジェクト」121,000円
エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)の新作メンズサンダルは、接着剤を用いず1本の紐で構築。高いクッション性を確保したソールと、柔らかく繊細な質感の人工皮革「ウルトラスエード(Ultrasuede)」のアッパーを手作業で編み上げた。

■エイポック エイブル イッセイ ミヤケ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日: 2025年6月1日(日)

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【ビルケンシュトック】黒のナチュラルレザーサンダル
【ビルケンシュトック】黒のナチュラルレザーサンダル
「ビルケンシュトック for エディフィス/イエナ」23,100円
ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)のダブルストラップモデル「シドニー」から、エディフィス(EDIFICE)&イエナ(IENA)限定ユニセックスモデルが登場。ブラックのナチュラルレザーで上品に仕上げた。

■ビルケンシュトック 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年6月6日(金)

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【チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス×ウーフォス】“ひび割れ”柄スリッポン
OOCLOOG ホワイト ライン 16,500円
OOCLOOG ホワイト ライン 16,500円
チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(Children of the discordance)とウーフォス(OOFOS)のコラボレーションによるクロッグサンダルは、道路に描かれた“白線のひび割れ”をモチーフにした柄を採用。独自開発の特殊素材が、衝撃の反発を抑えるともに足をサポートする。

■チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス×ウーフォス 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年6月13日(金)

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人気ハイブランドのフラットサンダル
【ジョンロブ】メンズサンダル「シーフォード」
シーフォード 146,300円
シーフォード 146,300円
ジョンロブ(JOHN LOBB)の「シーフォード」は、編み込みレザーのアッパーで仕上げたメンズサンダル。オーバル型の穴が開いたストラップを複雑に絡み合わせたアッパーは、上質なレザーが寄り添うホールド感も魅力だ。

■ジョンロブ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年6月

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【エトロ】ペイズリー柄フラットサンダル
フラットサンダル 126.500円
フラットサンダル 126.500円
エトロ(ETRO)からは、ペイズリー柄を織り上げたエトロの象徴的な「アルニカ」を主役にしたフラットサンダルをおすすめ。「アルニカ」のアッパーに、シックなブラウンのかかとストラップと、ゴールドのバックルを組み合わせた。

■エトロ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売時期:2025年1月中旬~

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【セルジオ ロッシ】「sr ノラ」スライドサンダル
「sr ノラ」ブラック 126,500円
「sr ノラ」ブラック 126,500円
セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)の「sr ノラ」は、レザーに象徴的なバックルをあしらったモード感漂うシリーズ。新作スライドサンダルは、光沢のある1枚革を採用し、リラックス感のあるキレイめなオープントゥに仕上げた。

■セルジオ ロッシ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売時期:2025年4月ごろ

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【フェンディ】メタルロゴ配したレザーサンダル
「FF」サンダル(ブラックレザー) 145,200円
「FF」サンダル(ブラックレザー) 145,200円
フェンディ(FENDI)の新作「FF」サンダルは、レザーを編み込んだバンドと、サイドに配したメタル製の「FF」ロゴが目を引くデザイン。通気性に優れる構造で、ラバーソールによって軽やかな履き心地も実現した。

■フェンディ 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年5月上旬

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人気ブランドの厚底サンダル
【ドクターマーチン】“軽い厚底”サンダル「マティソン」
マティソン 3S サンダル 20,900円
マティソン 3S サンダル 20,900円
ドクターマーチン(Dr. Martens)の「マティソン」は、厚底ながら、丈夫で軽量な新型ソールを搭載した新作。3ストラップサンダルはブーツ感覚で履けるホールド感も魅力だ。

■ドクターマーチン 2025年夏の新作メンズサンダル
発売時期:2025年4月上旬

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【ハイク】オープントウの軽量シャークソールサンダル
LUX-2 ハイク エディション 18,700円〈新作〉
LUX-2 ハイク エディション 18,700円〈新作〉
ハイク(HYKE)が、竹ヶ原敏之介手掛けるパコ(PPACO)とコラボレーション。新作サンダル「LUX-2 ハイク エディション」は、ミニマルなオープントウの厚底スライドサンダルだ。履き口を下にして置くことのできるフラットなアッパーのシルエットが特徴的。

■ハイク 2025年夏の新作メンズサンダル
発売日:2025年4月4日(金)

グラニフ(graniph)とアウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)のコラボレーションによる限定バッグが登場。

グラニフの人気キャラを配した2WAYミニバッグ
アウトドアプロダクツ×グラニフ、“威嚇中”レッサーパンダや黒猫を刺繍した2WAYミニバッグ|写真0
ラインナップは「ミニバッグ」「ミニドラムバッグ」「ミニポーチバッグ」の全3型・15種類。いずれも耐久性に優れたポリエステル素材を採用し、手持ちと肩掛けの両方で使える便利な2WAY仕様だ。

“威嚇”するレッサーパンダ&黒猫などの刺繍をオン
2WAY ミニドラムバッグ ネコカブリ ビューティフルシャドー 8,500円
サイズ:W23×H12×D12cm、ショルダー110cm(最長時)
2WAY ミニドラムバッグ ネコカブリ ビューティフルシャドー 8,500円
サイズ:W23×H12×D12cm、ショルダー110cm(最長時)
デザインには、グラニフの人気キャラクターの刺繍を落とし込んでいるのがポイント。シンプルな顔マークの「ビューティフルシャドー」や、黒猫に包み込まれたビューティフルシャドー「ネコカブリシャドー」、両手をあげて威嚇ポーズをとるレッサーパンダ「イカク」など、愛らしいキャラクターたちがバッグを個性豊かに彩る。

筒形の「ミニドラムバッグ」
2WAY ミニドラムバッグ イカク 8,500円
サイズ:W23×H12×D12cm、ショルダー110cm(最長時)
2WAY ミニドラムバッグ イカク 8,500円
サイズ:W23×H12×D12cm、ショルダー110cm(最長時)
筒形の「ミニドラムバッグ」は、散歩やちょっとした外出に最適なサイズ感。“くしゅっ”とシュリンクしたカラフルなショルダーストラップが、コーディネートにアクセントを加えてくれる。ストラップはコードを引くことで簡単に長さを調整できるのも嬉しい。カラーは、定番のブラックやブラウン、ネイビー、グレーに加え、差し色として活躍するピンクやエメラルドグリーンも揃える。

収納力ばっちりの巾着バッグ「ミニバッグ」
2WAY ミニバッグ ビューティフルシャドーズーム 12,000円
サイズ:W23×H30×D16cm、ショルダー110cm(最長時)
2WAY ミニバッグ ビューティフルシャドーズーム 12,000円
サイズ:W23×H30×D16cm、ショルダー110cm(最長時)
巾着型の「ミニバッグ」は、本体内部へ直結するファスナー付きで、絞り部分を開けなくても中の荷物を簡単に取り出せる仕様。外ポケット付きで、収納力にもこだわっている。こちらもカラフルなショルダーストラップが付属する。

2種のポーチ&ギャザーハンドルがセットになった「ミニポーチバッグ」
ミニポーチバッグ イカク 9,500円
ミニポーチバッグ イカク 9,500円
「ミニポーチバッグ」は、丸型ポーチ・三角錐ポーチ・ギャザーハンドルがセットになった優れもの。ショルダーストラップ付きで肩掛けできるほか、ストラップを取り外せばポーチとしても使用でき、日常のちょっとしたお出かけから旅行先まで幅広いシーンで活躍してくれる。

ミニポーチバッグ ビューティフルシャドーズーム 9,500円
ミニポーチバッグ ビューティフルシャドーズーム 9,500円
【商品詳細】
アウトドアプロダクツ×グラニフ
発売日:2025年6月19日(木)
販売:グラニフ取扱いの国内各店舗(40店舗)、及び公式サイト
・2WAY ミニバッグ
価格:12,000円
サイズ:W23×H30×D16cm、ショルダー110cm(最長時)
・2WAY ミニドラムバッグ
価格:8,500円
サイズ:W23×H12×D12cm、ショルダー110cm(最長時)
・2WAY ミニポーチバッグ
価格:9,500円
サイズ:
– ピラミッド:H16×D19cm
– サークル:H16×D4cm
ギャザーハンドル67cm(最長時)、ショルダー125cm(最長時)

キーンのコードアッパーサンダル「ユニーク ダブルケー」“微光沢ブラック”のスナイデル限定カラーが新登場。

快適な履き心地のコードアッパーサンダル
「ユニーク ダブルケー」17,600円
「ユニーク ダブルケー」17,600円
キーンの「ユニーク ダブルケー」は、コードで形成されたアッパーに、足の輪郭に沿ったカーブ状のソールユニット「キーン・カーブ(KEEN.CURVE)」をあわせたシューズ。ミュウミュウバッグスーパーコピー 代引き弾力性のあるインソールが、長時間履いても疲れにくい快適な履き心地を実現してくれる。

“上品な光沢感”ブラックのスナイデル限定カラー
「ユニーク ダブルケー」17,600円
「ユニーク ダブルケー」17,600円
スナイデルから展開される限定カラーでは、上品な微光沢を持つブラックのスムース素材を採用。シルバーカラーの“SNIDEL”ロゴを配し、特別なデザインに仕上げた。カジュアルになりすぎず、コーディネートを格上げしてくれる1足だ。

詳細
キーン「ユニーク ダブルケー」スナイデル限定カラー
発売日:2025年6月25日(水)
展開:全国のスナイデル店舗、スナイデル公式オンラインストア、ウサギオンライン(USAGI ONLINE)、マッシュストア(MASH STORE)アプリ
価格:17,600円
サイズ:22.5~24.5cm
※オンラインでは6月25日(水)正午より発売。

ポーター(PORTER)から、ユニセックスの新作バッグシリーズ「モノクローム(MONOCHROME)」が登場。

実用的なディテールを詰め込んだ「モノクローム」
バックパック 143,000円
バックパック 143,000円
「モノクローム」は、“カバンひとつで”をコンセプトに掲げる新作バッグシリーズ。機能性と利便性を最優先に設計しており、“カバンひとつで”さまざまな場所へ移動し、多様なシーンや環境に対応できるディテールを随所に取り入れた。

2WAY トートバッグ 99,000円
2WAY トートバッグ 99,000円
ラインナップは、バックパック、デイパック、大小のメッセンジャーバッグ、2WAYトートバッグの全5型。それぞれオールカーキとオールブラックの2色を展開する。

ミリタリーバッグ着想モールシステム
メッセンジャーバッグ 110,000円
メッセンジャーバッグ 110,000円
例えばバッグの表面に縫い付けられた帯状のループは、ミリタリーバッグのモールシステムに着想を得たもの。ポーチなどの装備を取り付けて、自由にカスタマイズできる仕様だ。

防水性や速乾性に優れた素材で
メッセンジャーバッグ(S) 93,500円
メッセンジャーバッグ(S) 93,500円
また、防水性の高い三層構造のナイロンタフタを用いたほか、通気性や速乾性に優れた背面構造「キュービックアイピケ ライト」や、片手でスムーズに調節できるストラップなどを採用。ショルダーパッドは肩への負担を軽減する構造で、軽やかな掛け心地を叶えてくれる。

詳細
ポーター 新作バッグ「モノクローム」
発売日:2025年6月27日(金)
展開:ポーター 表参道・大阪・新宿・ギンザ
<アイテム例>
・バックパック 143,000円
・デイパック 121,000円
・メッセンジャーバッグ 110,000円
・メッセンジャーバッグ(S) 93,500円
・2WAY トートバッグ 99,000円

【問い合わせ先】
ポーター 表参道
TEL:03-5464-1766

ショパールとパルミジャーニによるネオヴィンテージの傑作、

先週は、“価格要問い合わせ”表示のロレックス ディープシースペシャルを取り上げたが、今週はできる限り“価値”に焦点を当てたセレクションを紹介していきたい。もちろん、ここに高額な時計が含まれていないというわけではない。だがどの価格帯であっても、それに見合う魅力がしっかりと詰まっていると感じている。ネオヴィンテージのクラシックから、初代パテック フィリップ カラトラバまで。1950年代のロレックスやモバードも交えながら、幅広く紹介していこう。

その前に、まずは前回の結果報告から。最近は明るいニュースが少ないが、今回は胸を張って紹介できる好成績が揃った。デトロイトでは、極上コンディションの“ドレ”ダイヤルパテック リファレンス 3940が15万6250ドル(日本円で約2220万円)で落札。私の記憶だと、セカンドシリーズの“ドレ”ダイヤル 3940としてはパブリックオークションでの最高額だ。アブラアン-ルイ・ブレゲ時代の“エキセントリック”な懐中時計(時計史における真の逸品)は8万5910ユーロ(日本円で約1400万円)で落槌。そして控えめな存在ながら魅力的だった、モバード製のギュブランはeBayにて750ユーロ(日本円で約12万円)以下のベストオファーで新しいオーナーの元へ。新しい持ち主に祝福を!

それでは、今週のセレクションに進もう。

ショパール ルナ・ドーロ 永久カレンダー プラチナ、1990年代製
A Chopard Luna D’Oro
1990年代におけるショパールウォッチメイキングの再興とその成功は、もっと注目されるべきである。カール=フリードリッヒ・ショイフレによるブランド再構築、たとえば1996年のCal.1.96、そしてこのルナ・ドーロのような作品の登場は、実に目覚ましいものであった。さらに、すでに高級ブランドであったショパールのなかに、L.U.Cコレクションという“プレミアム中のプレミアム”を据えたという戦略は、きわめて革新的だった。その革新性はいまや何十年を経た現在でも色あせることなく、むしろより大きなブランドがショパールのモデルを模倣しようとするほどだ(とはいえ、それはまた別の機会に語ることにしよう)。

ルナ・ドーロは、直径36mmの自動巻きパーペチュアルカレンダーモデルで、12時位置にレトログラードデイトを備えている点が特徴だ。このモデルが製作された当時、競合は非常に手強かった。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ブランパン、ブレゲ、そしてヴァシュロン・コンスタンタンといったブランドが、いずれも自動巻き永久カレンダーを展開していたからだ。しかしこの時期のショパールにとって重要だったのは、そうした競合に臆することなく、あの名だたるブランド群と肩を並べる時計を作ること、そしてショパールの名をそのレベルに位置づけることであった。

A 1990s Chopard Luna D’Oro
A 1990s Chopard Luna D’Oro
A 1990s Chopard Luna D’Oro
時計として見たルナ・ドーロは、ブランド戦略以上に魅力的な存在であり、特にこのプラチナモデルは実に美しい。ケース形状にはローラン・フェリエを思わせる柔らかい曲線がありつつ、リューズガードや王冠のような形状をしたカレンダー修正ボタンなど、スポーティさを感じさせるディテールが加わっている。エレガンス一辺倒ではなく、程よくバランスの取れた仕上がりだ。ムーブメントも見逃せない。カレンダーモジュールはアンデルセン・ジュネーブのスヴェン・アンデルセンによる設計で、ベースキャリバーにはルクルト製のCal.888が採用されている。

売り手はロンドンのWatch Brothersのベン氏で、価格は1万9450ポンド(日本円で約365万円)。美しい写真とともに、問い合わせはこちらから可能だ。

この価格帯でプラチナ製の自動巻きパーペチュアルカレンダーを手に入れられるとすれば、パテックやオーデマ ピゲといった競合モデルと比較しても、この価格設定は極めて良心的と言えるだろう。

パルミジャーニ・フルリエ トリック クロノグラフ プラチナ、2000年代製
A 2000s Parmigiani Fleurier Toric Chronograph
ネオヴィンテージ期における最上級の時計のひとつが、初期のパルミジャーニ・フルリエである。1990年代、スイス全体で高品質で伝統的なウォッチメイキングの復興ムーブメントが起きるなか、ミシェル・パルミジャーニ氏は自身のブランドを立ち上げ、素晴らしい時計を生み出し、ひとつの小さなスイスの町の運命を変えた。かつて伝統的なウォッチメイキングが廃れたことで、時計産業とともに栄えた町フルリエは苦境に立たされていた。そこへ誕生したのがパルミジャーニであり、パルミジャーニ氏は見事にショパールをこの町へ誘致することに成功。数年後には地域全体の復興を実現させたのである。まさに驚くべきストーリーであり、その初期数年に製作された時計はいずれも完成度が非常に高い。

ブランドの設立は1996年。最初のモデルはGMT機能を備えたメモリータイムだったが、1998年にはこのトリック クロノグラフがカタログに加わった。本モデルにはゼニス製Cal.400z エル・プリメロのエボーシュをベースに、パルミジャーニの工房で改良・仕上げが施されたムーブメントが搭載されている。ケースはハンドノーリング(熟練職人の手で一点一点刻まれた繊細な装飾が施されたケース)による美しい装飾が施され、ダイヤルには“バーレイコーン”のギヨシェがエンジンターンで彫られている。そしてこのモデルは、英国国王にも選ばれたほどの完成度を誇る。なかでもプラチナ製ケースにブラックダイヤルという仕様は、このモデルにおける“究極のスペック”と言って差し支えないだろう。現在、ボナムズのカタログに非常に魅力的な推定価格で掲載されている。ぜひチェックしていただきたい。

A 2000s Parmigiani Fleurier Toric Chronogragh
このパルミジャーニ・フルリエは、Bonhams New Yorkによるオンラインウォッチオークションのロット22に出品されており、終了は4月24日(木)で東部時間正午12時。推定落札価格は5000~7000ドル(日本円で約70万~100万円)となっている。詳細はこちらから。

ロレックス オイスター パーペチュアル Ref. 6098 “ワッフル”テクスチャーダイヤル、1952年製
A 1952 Rolex Oyster Perpetual
新作ランドドゥエラーのワッフルパターンとはまったく異なる趣をもつ、こちらのワッフルテクスチャーダイヤルを備えたオイスター パーペチュアルは、1952年または1953年製でありいくつかの点で特別な存在である。まず注目すべきはリファレンスナンバーだ。“Rolex Ref.6098とGoogleで検索してみれば、驚くほど魅力的な時計の数々が目に入ってくるだろう。50万ドル(日本円で約7100万円)級のスターあるいは“ギャラクシー”ダイヤル、さらにエドモンド・ヒラリー卿やエベレスト初期登頂隊の隊員が着用した“プレ・エクスプローラー”などがまさにその例だ。1950年代当時、このRef.6098はロレックスにとって万能型の36mm オイスター パーペチュアルだった。日常的なモデルにも特別なプロジェクトにも、ブランドはこの1本を用いていたのである。

今回紹介する本個体は、おそらくRef.6098のなかでも比較的一般的な部類に入るモデルだが、それでも十分に特別であり、かつ遥かに手の届きやすい存在である。ダイヤルには“ハニカム”あるいは“ワッフル”と呼ばれるテクスチャが施されており、コレクターのあいだではこのふたつの呼称がほぼ同義で使われている。ダイヤルは非常にクリーンな状態で、夜光塗料が一切使われていない。これは劣化や欠損ではなく意図的な設計によるものだ。針にも夜光がないため放射性物質による劣化にさらされることがなく、ダイヤル全体に均一なパティーナが現れている。その風合いがイエローゴールド製ケースと見事に調和している。

A 1952 Rolex Oyster Perpetual
興味深いことに、この時計のシリアルナンバー917,XXXは、先に触れた非常にレアで超高額なギャラクシーダイヤルと同じレンジに位置している。2万ドル(日本円で約280万円)以下で、単体として魅力的であるだけでなくヴィンテージロレックスのなかでも特にコレクタブルな異色作と同時期に製造された個体を手に入れることができるのだ。

カリフォルニアにあるIconic Watch Companyのマイケル・モーガン氏が、このロレックスを自身のウェブサイトで販売中で、価格は1万9500ドル(日本円で約275万円)。詳細はこちらから。

パテック フィリップ Ref.96 カラトラバ 18Kイエローゴールド、1960年代製
A 1960s Patek Ref. 96
パテック フィリップの初代カラトラバ(正式に“カラトラバ”と呼ばれる以前のモデル)が、このRef.96である。1932年から1973年まで、40年以上にわたって製造されたロングセラーモデルだ。ヴィンテージウォッチ収集の世界では一般的に製造が早ければ早いほど価値が高いとされるが、Ref.96の場合特別なダイヤルやケース素材を除けば、コンディションこそが最重要である。このモデルは直径31.5mmと非常に小振りかつシンプルな時計であり、それだけに多くの人がまず状態に注目する傾向が強い。私は普段、完璧すぎるコンディションにこだわりすぎる風潮に懐疑的な面もあるが、ことRef.96に関しては本当にいい個体が出てくるまでじっくり待つべきだと、心からコレクターたちに薦めたい。

この個体は本当に素晴らしい。製造は1960年代であり、このリファレンスのなかでも最古の部類ではないし、特別なバリエーションでもない。むしろおそらく最も一般的な仕様だろう。だがそのコンディションがとにかく素晴らしい。“ショートシグネチャー”ダイヤルは写真で見る限りきわめて美しく、目立ったシミや欠点は見受けられない。パテックのサインは遠目では判別が難しく、特に小規模なオークションハウスによる質の低い写真では判断が難しいのだが、この個体については賭けに出る価値があるように思えるほどクリーンな印象を受ける。特筆すべきはケースコンディションのよさだ。ケース側面のホールマークを見て欲しいし、ラグの形状にも注目して欲しい。小型時計であるだけに、オリジナルのデザインを最大限に楽しむには、こうした厚みのあるしっかりとしたラグを備えた個体を選びたいところである。

A 1960s Patek Ref. 96
14KYG製のヴィンテージブレスレットについては、正直なところ私はあまり好みではない。とはいえそれでもプラス要素ではある。私と同じようにこの外観が苦手な方であれば、ブレスレットを外してお気に入りのストラップに付け替え、さらにブレスレットを売却してコストを下げるという手もある。そうすればヴィンテージのパテックを割引価格で手に入れたことになるわけだ。

このパテック フィリップ Ref.96は、Ahlers & Ogletree Inc.によるFine Jewelry, Watches & Luxury Accessoriesのロット67に出品されており、開催は4月24日(木)午前10時(米東部時間)から。推定落札価格は1万〜1万4000ドル(日本円で約140万~200万円)。オークションリスティングの詳細はこちらから。

モバード キングマチック サブシー 18Kイエローゴールド ティファニー別注モデル、1950年代製
A 1950s Movado for Tiffany & Co.
ヴィンテージモバードがBring A Loupeに登場? 意外に思われるかもしれない。だがこれは特別な1本である。昨年10月、私はEverything But The Houseというエステートオークションサイトに出品されていた、ティファニーのサイン入りモバードを紹介した。その時計は、それ以来ずっと頭から離れない存在となっている。私がこれまで見てきたなかでも、ティファニー別注のモバードとしては間違いなく最高の1本だった。当時はモバードをやや買いすぎていたこともあり私は入札を見送ったのだが、最終的にその時計はニューヨークの友人の手に渡ることとなった。ただし正直に言っておこう。あの時計は本当に素晴らしかった。悔しいほどに、である。

さて、そんな“幻の個体”を追い求めるなかで見つけたのが、今回紹介するeBay掲載のこちらのモデルだ。非常によく似ているが、いくつか注目すべき違いがある。まず、ムーブメントは同じモバード製Cal.431。フルローター式の自動巻きムーブメントで、同ブランドにおける最上級の3針ムーブメントのひとつ。初期の自動巻き開発の集大成とも言える存在である。一方で、今回のダイヤルは当時のキングマチックでよく見られる仕様のもので、シンプルながらも上品なデザインが特徴だ。ミニッツトラックにはパーリング(粒状装飾)が施されており、視覚的なアクセントにもなっている。昨年10月に紹介した個体と比較するとおそらくこちらのほうが数年後、つまり1960年ごろに製造されたものと思われる。ダイヤルデザインに60年代らしさが強く感じられるからだ。そして最大の違いはケースにある。

A 1950s Movado for Tiffany & Co.
この14KYG製ケースは、内側にMovado USAというロゴが刻印されており、当時アメリカ国内で製造されたことを示している。これは当時よく行われていた慣習で、ムーブメントとダイヤルをスイスからアメリカへ輸送して現地で組み立てることで関税対策をしていたのである。アメリカ製のケースには品質にばらつきがあるのも事実で、特にロレックスでは低品質なケースも少なくない(正直に言えば)。だが、この個体のケースを手がけたグリーンベール(NY州)のLapwell Watch Case Companyは例外だ。非常に優れた品質で知られ、ロンジン、オメガ、ルクルトといったブランドのケースも製造していた。もしヴィンテージのアメリカ製ケースに出合ったなら、“L”の入ったサークルホールマークを探してみるとよい。