カテゴリーアーカイブ: オーデマピゲスーパーコピー

オーデマピゲ 15550BA.OO.1356BA.02 ロイヤルオーク オートマティック 37mm “1017 ALYX 9SM”が新登場。

オーデマピゲから2025年の新作情報です。デザイナー Matthew Williams (マシュー・ウィリアムズ) さんのアメリカのブランド 1017 ALYX 9SM(アリクス)とスイスのオーデマピゲがコラボレーション。

オーデマピゲスーパーコピー時計代引き 激安マシュー・ウィリアムズさんと言えば1017 ALYX 9SM、Givenchy のCreative Director、NIKEのMMWシリーズと大忙しの方。

後頭部の十字のタトゥーが印象的。

マシュー・ウィリアムズのデザインしたロイヤルオークがこちら。

37mm ユニセックスサイズのロイヤルオークの文字盤にはブランドネーム「1017 ALYX 9SM」が、ただただシンプルに配置され、インデックスも無いスーパーシンプルなモデルとなっております。

「このようなコラボレーションは別の分野のエクセレンスを身近に知るチャンスを与えてくれます」
マシュー・ウィリアムズ(デザイナー、1017 ALYX 9SMの創設者)

デザイナーものと言えば、キャロリーナ・ブッチさんとのロイヤルオークなんかがありましたが、ブランド名がドーンと入った(ダブルネーム/ダブルスタンプ)文字盤は記憶にありません。

見方によってはオーデマピゲのロゴより目立ちそう。

シースルーバックから覗ける振り子にもブランドネーム「1017 ALYX 9SM」。

37mmですので女性でもOK。

国内定価は9,130,000円、限定数量の記載はありません(限定モデルであってもレギュラーモデルであっても普通の方は買えません)。

37mmのロイヤルオーク以外は限定数が決まっております。

ロイヤルオーククロノグラフ、ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ、そしてコンビネーションモデルのロイヤルオーククロノグラフ。

オーデマ ピゲは米国出身のデザイナー、マシュー・ウィリアムズ創設のブランド1017 ALYX 9SMとコラボレーションし、マニュファクチュールの特徴あるコードにデザイナーの洗練されたタッチを融合させたロイヤル オークとロイヤル オーク オフショアをデザインしました。

マニュファクチュールと同様に、このシカゴ出身のデザイナーはクォリティが高く革新的でテクニカルな素材を使い、持続するアプローチをベースにサプライズに満ちた衝撃的なクリエイションを生み出します。

物ごとがどうあるかではなく、あなた自身がどうあるかを見る

モダンで洗練されたデザイン
このモダンなコレクションはいくつかのロイヤル オークとロイヤル オーク オフショアのモデルで構成され、初めてミニマリストなデザインを取り入れています。サイズも37から42 mmまでが揃い、アーバンファッションとオートオルロジュリーの世界を結ぶ落ち着いた雰囲気のタイムピースがお客様の個性を引き立てます。

クリーンでピュアなデザインを追求するマシュー・ウィリアムズとオーデマ ピゲが開発したこのタイムピースは、シンプルに徹したゴールドダイヤルがエレガントなサテン仕上げをアピールしています。このタイムレスなモノクロのタイムピースは、洗練されたデザインと最新の時計製造技術を融合させたところから生まれました。

ロイヤル オークとロイヤル オーク オフショア

ロイヤル オークの2モデルは18Kイエローゴールドです。時、分、秒を表示する37 mmの自動巻きモデルです。ゴールドダイヤルの洗練されたヘアライン仕上げを存分に際立たせるため、アワーマーカーとデイト窓をなくしました。ミニマリストなダイヤルには、蓄光処理を施したイエローゴールドダイヤルの針とシグネチャーロゴ”Audemars Piguet”、”1017 ALYX 9SM”が並びます。41 mmのロイヤル オーククロノグラフでは、究極までミニマリズムに徹し、ダイヤル上にはクロノグラフカウンターさえもなく3時、6時、9時位置に針だけが回転しています。

ロイヤル オーク オフショアの2つのモデルも同じテーマで、ダイヤルは必要最低限の要素だけに絞られています。42 mmの限定モデルは18Kホワイトゴールドまたはイエローゴールドで、それぞれ落ち着いた雰囲気とまばゆいばかりのスタイルを演出します。マニュファクチュールの交換可能ストラップシステムを備えたこれらのモデルには、より強いコントラストを生み出すブラックラバーストラップが追加で付属されます。

37 mmのロイヤル オーク オートマティックモデルはキャリバー5909を搭載。振動数4Hzでパワーリザーブは約60時間です。41 mmのロイヤル オーク モデルはフライバッククロノグラフを組み込んだマニュファクチュールの最新自動巻きムーブメント、キャリバー4409を搭載しています。

ロイヤル オーク オフショアの2つのモデルはキャリバー4404を搭載し、一体型クロノグラフとフライバック機能を備えています。

各モデルはサファイアクリスタル ケースバックを通して、この限定モデルのためだけに開発されたローターを見ることができます。22Kイエローゴールドまたはホワイトゴールドで、”1017 ALYX 9SM”のシグネチャーロゴが刻まれています。

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NEW RELEASE: Audemars Piguet x 1017 ALYX 9SM

Audemars Piguet just unveiled their latest collaboration with the American designer Matthew Williams, founder of the fashion brand 1017 ALYX 9SM.

The release includes four limited edition models;

– 37mm Selfwinding 15550BA (yellow gold)
Price: CHF 61,000

– 41mm Chronograph 26240BA (yellow gold)
Price: CHF 75,000

– 42mm Offshore Chronograph 26238BC (white gold)
Price: CHF 92,500

– 42mm Offshore Chronograph 26238BA (yellow gold)
Price: CHF 92,500

こちらは1本限定のユニークピース、チャリティーオークションに掛けられたそうです。

ご本人が着用されたレアピース。

15550BA.OO.1356BA.02

ロイヤル オーク オートマティック
Ref. 15550BA.OO.1356BA.02
¥9,130,000
国際的なファッションデザイナー、マシュー・ウィリアムズとの新たな提携を祝ったこのオール イエローゴールドのロイヤル オーク オートマティック コラボレーション モデルは、クラフツマンシップと感動へのトリビュート。

ケース
素材 18Kイエローゴールド
防水 50 メートル
サイズ 37 ミリ
文字盤
縦方向のサテン仕上げを施したイエローゴールドカラーのダイヤル、蓄光処理を施したイエローゴールドのロイヤルオーク針。

ブレスレット
18Kイエローゴールドブレスレット、APフォールディングバックル。

キャリバー5909
機能
時、分、センターセコンド。

非常に素敵ですが、9,130,000円って凄く高い(笑)

天然のターコイズ文字盤のロイヤルオーク37mm イエローゴールド 15550BA.OO.1356BA.01 は7,645,000円ですので、この文字盤とローターの特別さが150万円くらいの付加価値をプラスしているのかも知れません。

26240SA.OO.1320SA.01

ロイヤル オーク
クロノグラフ
限定1本(オークション)
Ref. 26240SA.OO.1320SA.01

このコラボモデル、ロイヤル オーク クロノグラフは国際的なファッションデザイナー、マシュー・ウィリアムズがスティールとイエローゴールドでスタイリッシュにまとめたものです。

26240BA.OO.1320BA.01

ロイヤル オーク
クロノグラフ
限定200本
Ref. 26240BA.OO.1320BA.01

このミニマリズム的なオールイエローゴールドのロイヤル オーク クロノグラフは、国際的なファッションデザイナー、マシュー・ウィリアムズとの新たな提携から生まれました。カウンターとインデックスをなくしてピュアなラインに仕上げています。

26238BA.OO.2000BA.01

ロイヤル オーク オフショア
クロノグラフ
限定75本
Ref. 26238BA.OO.2000BA.01

このオールイエローゴールドのロイヤル オーク オフショア クロノグラフは国際的なファッションデザイナー、マシュー・ウィリアムズのデザインによるもので、時を超えたエレガンスと落ち着いて洗練された雰囲気にまとめています。

26238BC.OO.2000BC.01

ロイヤル オーク オフショア
クロノグラフ
限定75本
Ref. 26238BC.OO.2000BC.01

国際的なファッションデザイナー、マシュー・ウィリアムズの解釈によるこのロイヤル オーク オフショア クロノグラフは、オール ホワイトゴールドのエレガントな装いです。

まとめ

いかがでしょうか?

「【2025年新作】オーデマピゲ 15550BA.OO.1356BA.02 ロイヤルオーク オートマティック 37mm “1017 ALYX 9SM” ¥9,130,000- 」でした。

良いですね~。

パテックフィリップじゃ絶対やらないシリーズですね。

PPはやらなけどAPはやる。

年に1回で良いのでデザイナーシリーズをやってほしいです。

CartierはやらないけどBvlgariはやる。

既存のモデルが魔法が掛かったかのように変わる様は見ていて楽しいです。

ROLEXはやらないけどOMEGAはやる。

スピードマスターやシーマスターのデザイナーコレクション見たいな~。

オーデマ・ピゲ x KAWS 26656TI.GG.D019VE.01 ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン”コンパニオン”が新登場。

今回もアメリカの人気アーティストとの共作かな?と感じましたが、ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨンですので、どちらかと言うとマーベルコラボレーションのブラックパンサーやスパイダーマンと同じ流れなのかも知れません。

43mmのチタンケースには、飛び出すようにKAWSのキャラクター「コンパニオン」が文字盤中央に配置されており、トゥールビヨンキャリバー2979を搭載、6時位置から覗くことが出来ます。

オーデマ・ピゲスーパーコピー代引き 優良サイト世界250本限定、200,000 スイス・フラン(約35,067,800円)。

3500万円か~高いですねぇ。

21年にリリースされたブラックパンサーがCHF 150,000で、当時の為替だと1800万円くらいでしたので、わずか3年で円の弱さが強調されることに・・・

The Horizon by KAWS

個人的にKAWSの腕時計と言えば、アイクポッドのホライズン。

2012年のコラボレーションモデルです。

めちゃくちゃストリートアーティスト感があって格好良いと思います。

当時は定価147万円の高級チタン 自動巻きモデルとして販売されていましたが、定価以下でしたね・・・

我が家にもKAWS作品が少しだけあります。

かわいい。

今回のモチーフはユニクロのTシャツでお馴染みのコンパニオン。

ドクロのミッキーマウスみたいなキャラクターです。

AP x KAWS、“COMPANION(コンパニオン)”を迎えて
コレクションの破壊的な性質を前面に押し出した、KAWSとのコラボレーション

オーデマ ピゲは、KAWSとのコラボレーションモデル、43mmのロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン限定モデルで、新たな創造性の領域を開拓しました。

ニューヨークを拠点に活躍するアーティストのデザインDNAを取り入れたオールチタン製のこのタイムピースは、ミニチュアサイズの「COMPANION(コンパニオン)」をウォッチの中心に据え、革新的なペリフェラル表示をアピールしています。

巨大なコンパニオンは富士山の麓でも飾られていましたね。

船に引っ張られて海を渡ったこともあります。

カルチャーとクリエイティビティの融合
KAWSとのコラボレーションは、オーデマ ピゲの好奇心と文化的な世界との継続的な対話を強化するものです。KAWSの初期の“ad intervention(広告への介入)”的な作品は、COMPANION(コンパニオン)を含む彼のキャラクターを生み出しました。特にCOMPANIONは、形状、素材、サイズにおいて可能性の限界を押し広げる実験的なプラットフォームとして機能しており、それはまた、オーデマ ピゲの自由な考え方や、特にロイヤル オーク コンセプト コレクションの画期的な性質と強く結びつくものでもあります。

このコラボレーションは、時計製作技術の限界への挑戦でした。中央のキャラクターをペリフェラル式ムーブメントに組み込んだ時・分表示が囲むという大胆なセッティングを実現したのです。

ルカス・ラッジ – オーデマ ピゲ 研究開発ディレクター

KAWSの感性にインスパイアされて
43mmのロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン“コンパニオン”はKAWSの感性を生き生きと時計の両面で表現しています。KAWSの解剖シリーズを思わせるように、トゥールビヨンが「コンパニオン」の心臓のように振動しています。この立体的なミニチュアキャラクターはオールチタン製で、サンバースト模様のチタンダイヤル上に埋め込まれています。サテンブラッシュとサンドブラスト仕上げがテクスチャーと深みを与え、丸みを帯びたフォルムを強調しています。

時刻表示はダイヤル外周に
ダイヤル側のミニチュアのコンパニオンを引き立てるために時刻表示をダイヤル外周に配置することで、ムーブメント、ダイヤル双方の設計に新たな可能性を見出しています。時針と分針はムーブメントとダイヤルの外周部を回ります。ピニョンとガイドローラーが駆動する歯車を2個重ねて回転させており、この歯車を見ることもできます。

最新のトゥールビヨンムーブメント
この限定モデルはダイヤルの6時位置にトゥールビヨンを備えた新しい手巻きの外周時分ムーブメント、キャリバー2979を搭載しています。この繊細なハイエンド コンプリケーションは、時計が受ける重力の影響を抑え精度を高めます。

KAWS限定フィギュア
ル・ブラッシュ“KAWS:HOLIDAY”を記念し、KAWSはオーデマ ピゲ本社に出現した“COMPANION(コンパニオン)”の18インチの木製スカルプチャーを特別にデザインしました。高度なクラフツマンシップに対するアーティストとマニュファクチュールのサポートを象徴するものです。

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TIME TOGETHER, 2024 – 100個限定

こちらは別売、KAWSのオンラインショップで購入できるかも。

1つ1つ丁寧に組み立てられております。

マーベルコラボレーションはもちろんかなりのプレミアム価格となっております。

KAWSも凄いことになりそう。

26656TI.GG.D019VE.01

ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン”コンパニオン”
限定250本
Ref. 26656TI.GG.D019VE.01
価格要問合せ
KAWSとのコラボレーションによるこの限定モデルはオールチタン製で、センターにミニチュアのCOMPANIONが配されています。グレートーンのキャラクターを遮らないよう時刻表示はダイヤル外側にデザインされています。

ケース
チタンのケースとケースバック、ブラックセラミックのねじ込み式リューズ。

サイズ 43 mm
厚さ 17.4 mm
防水 100 m

文字盤
オープンワークダイヤル、マイクロブラストとサテン仕上げの”コンパニオン”フィギュア、ダイヤル外周部に蓄光加工を施したチタンの針。

ブレスレット
インターチェンジャブル仕様のライトグレーカーフストラップ、チタンAPフォールディングバックル。交換用ダークグレーカーフストラップ。

キャリバー2979
機能 トゥールビヨン、ダイヤル外周に時と分。
石数 39
メカニズム 手巻き
パワーリザーブ 72 h
外径 32.3 ミリ
部品数 326
周波数 3 Hz 21600 振動/時
厚さ 10.4 mm

まとめ

いかがでしょうか?

「【2024年新作】オーデマ・ピゲ x KAWS 26656TI.GG.D019VE.01 ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン”コンパニオン”」でした。

見てみたいけど難しいでしょうね。

ブラックパンサーもスパイダーマンもトラヴィスコラボもまだ見れてません。

とんでもない価格になっちゃってますし。

順調に現代アーティストの存在感を高めているKAWS。

昔はフィギュアも普通に買えたのに、もはや芸術品の域になってしまっています。

村上隆さん同様に中華の方々が好みそうな今回のコラボレーション。

気になった方は是非。

アシンメトリーのよさを教えてくれた素晴らしきドイツ時計

おもしろい時計にはあまり引かれない。時間を告げるというのは単純明快な機能であり、時計にとって最高の基本的役割で、そこに奇抜さや複雑さを加えることは的外れに感じられ、時計の長所を損ねてしまうように思えるからだ。時計は人々が現実世界で生きる手助けをし、待ち合わせの相手と約束した時間に現れることをサポートするという非常に重要な機能に長けている必要がある。

 私がおもしろい時計を好きになることはあるかもしれないが、愛せるかどうかはわからない。

 この辛辣でユーモアのない宣言について、私はいつでも撤回できる権利を持っており(実際撤回することになると確信している)、それはアシンメトリーの時計も大いに含まれる。ヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリーク・アメリカン 1921は好きではない。バケットハットを少し斜めにかぶったナンパ師を連想させ、背筋を伸ばして帽子を直すように怒鳴るか、あるいは帽子を捨ててしまえばいいとさえ思う。カルティエのクラッシュはませた13歳の子どもが考えた独創的な時計のようだ。とはいえ、もし私が大金持ちになることがあれば、その時計を猛烈に欲しがっている友人トムのためにためらうことなく何本か調達するだろう。彼の魂に神の慈悲があることを祈る。ハミルトンのベンチュラはほぼ許容範囲だが、なぜ普通のハミルトンにしないのか。そちらのほうがずっとよい。

 少し前のある日、HODINKEEの時計リストに目をとおしながら、お偉いさんを説得して試させてもらえそうなものを考えていたとき、私の欲にまみれた目が上記のカテゴリーに入る時計、つまりおもしろい時計に止まったので驚いた。確かに、フォレストグリーンの文字盤を持つグラスヒュッテ・オリジナルのパノマティックルナは、きわめて斬新と言えるものではないし、ウルベルクのような時計でもない。40mmのケース自体は落ち着きのある正しいラウンドで、12時位置は真北を指していたが、それを除けばこの時計は間違いなくカオスと戯れていた。

close up green watch
なぜすべてが横にずれているのだろう? 真ん中の何が悪いのか。

口コミ第1位のオーデマピゲスーパーコピー代引き専門店!時・分表示、いわば論旨の中心はオフセンターにあり、メインの時刻表示の下部にはスモールセコンドのインダイヤルが重なっている。特大サイズの日付窓は、この大混乱が起きていなければ4時があったであろう位置にある。ムーンフェイズに関しては比較的クラシックな三日月型の開口部で、通常は2時と3時があるはずの場所のあいだに位置している。

 グリーンは今、流行の文字盤のカラーであろう。“グリーンウォッチ”とGoogleで検索すれば、たくさんの素敵な時計がアピールしてくる。たとえば、ブライトリングのクールなピスタチオ(“マンザニータ”とするほうがより的確だと思うが、誰も私に相談してきていない)グリーンのプレミエ ヘリテージや、オレンジとハンターグリーンの組み合わせで、ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)氏の映画や歴史の授業で目にしそうな雰囲気を持つシャイノラ ランウェル オートマティックなどである。このグラスヒュッテによく似たグリーンのIWCもあるが、もちろん私は実物を見たことがないので、このグラスヒュッテのグリーンが際立っていると感じるのは個人的見解だ。それでも言及しておきたい。

 これはホビットのような夢のグリーンであり、ウェールズで行われる春の洗礼式のグリーンであり、文句を言わずにホイール・オブ・フォーチュン(Wheel of Fortune)を見ていられるように、おばあちゃんがバニラアイスクリームにかけてくれたクリーム・デ・メント(ミント味)のグリーンである。

very close up green watch
雨上がりのニュージーランド上空を飛んでいるかのよう。

 この時計を入手した。発泡スチロールのセキュリティが何重にも施されて、この時計は届いた。そして宣伝どおり、とてつもなくグリーンだった。私は時計をつけてみた。いや、つけようとした。私は小柄な女性ではないが、手首は細い。この時計のストラップは手首が細い人向けにつくられていなかった。ストラップの両側のラグから1.5インチ(約3.8cm)はまるで死後硬直しているかのような硬さであった。また関係はないが、“実際に身につける”という点では、デプロワイヤントクラスプが満足にカチッとならず、まったく閉まらないのである。

 “私のせいか、それともお前か”という瞬間は多くの買い物で経験するものだが、私はその最中にいた。しかし高級品となると、いつも“この場に存在する低俗なやつは私ひとりだけだから、きっと私のせいだ”という気持ちが湧いてくるせいで、さらに気恥ずかしいものとなる。“この小さなピンは穴にはまるようになっているのですか?”と、この時計の販売店に問い合わせると、担当者はそうだと答えた。この厄介なクラスプを懸命に押し、埒があかないとき、私はどれも私のせいではないことに気づき、気にしすぎるのをやめた。つまり、もし本当にこの時計が欲しくて、とてもクールな時計に思えたのなら、きっと誰かがこれを解明できるはずだ。だが念のために言っておくと、デプロワイヤントクラスプはとてつもなくばかげたもので、誰であれ、これを発明した人はサディストである。普通の時計ストラップのどこが悪いのか、何でもかんでもより不便なものに変える必要があるのかと筆者は嘆いた。

 とはいえ1度装着してしまえば、大きく、硬く、重くはあるものの、この時計は多少なりとも私の手首になじんだ。ブラウンのストラップはこのグリーンカラーにぴったりで、木の葉と樹皮のごとく自然かつ間違いない組み合わせである。

 実際に見てみると、アシンメトリーとこのグリーンの色味だけがこの時計の派手な要素であることがわかり、うれしくなった。この時計はほかのすべてのディテールが控えめなものであるため、上品さを保っている。ケースのサテン仕上げのステンレススティール製サイドや、ポリッシュ仕上げでしっかりとしたラグ、そしてシンプルなスティックインデックスが生み出す落ち着いたコントラストが気に入った。これらの要素は、私にとって理想的で、魅力的に感じられた。

 針の先が尖っていて、ムーンフェイズと同じ色の白いエナメルが少しはめ込まれていることに気づくまで、使い始めてから1週間以上かかった。気づいてからは大いに気に入っている。

 40mmのこの時計は女性向けというよりは男性向けの時計かもしれないが、私が好きなタイプの男っぽさである。少し男性的で美しいスタイルが私の唯一の好みというわけではないが、私のなかで主流となっている美的感覚だ。たとえばチェルシーブーツ、シャネルのメンズコロン、ボデガグラスの冷えたバルベーラが好きだ。この時計はそれらすべてが私に合うのと同じように私にマッチした。

woman with large green watch
腕時計とプラスチックカップの白ワインを満喫する私…冷えたバルベーラではない。

 ロレックスの時計を持っている人は、自分の手首を見下ろし、その非常に象徴的なロレックスの文字を読むときの感覚はほかにないものだと言う。私にはそれを疑う理由はない。しかしグラスヒュッテの物語にどっぷり浸かったあとでは、グリーンのグラデーション文字盤に無造作なHが入った白い文字を見下ろし、このブランド独自の素晴らしい系譜を思い浮かべて胸が膨らむのは、非常にワクワクする感覚だったと言わざるを得ない。

 “グラスヒュッテへの道は長く、曲がりくねっていて、美しい”と、HODINKEEのニコラス・マヌーソスは、2015年のグラスヒュッテの歴史について深く掘り下げた記事で書いている。ここでは簡単に紹介しよう。1800年代半ばからドレスデン近郊のオア・バレーのような場所で時計や時計部品がつくられており、A.ランゲ&ゾーネのフェルディナント・アドルフ・ランゲ(Ferdinand Adolph Lange)がそのパイオニアだった。グラスヒュッテの時計は非常によくできていて人気があったためコピーされるようになり、それがグラスヒュッテ・オリジナルというブランド名につながったのである。第2次世界大戦後、グラスヒュッテ(町)は東ドイツ(GDR、ドイツ民主共和国)に編入され、4つの主要な時計会社がVEBグラスヒュッテ・ウーレンベトリーベ(GUB)に合併された。GUBは、非常に正確で非常に薄いムーブメントを作ることで定評があった。外界から隔絶された会社であったため、すべての部品を自社でつくらなければならなかったのだ。こだわりでそうしていたのではなく、そうせざるを得なかったのである。GDRが再びドイツとなったとき、グラスヒュッテ・オリジナルはGUBを継承し、その伝統は今も続いている。

 さて、私はチュートン式ムーブメント(ドイツの高級時計ブランドによる堅牢で精度の高いムーブメント)がほかのものより優れている点について詳しく知っているわけではないが、自分が自社製のものに引かれることは認識している。私はケーキミックスでケーキをつくったり、マルガリータミックスを使ったりはしないし、もしアート作品を買うとしたら、コストコで買う前に10歳の子どもから買うだろう。ETAムーブメントには独自の存在意義があるとは思うが、私には少し“悲しいトロンボーン”のように見える。

 私はこの時計のスケルトンになっている、オフセンターのローターの存在に気づいた(ある記事でその存在を知った)。このローターは、オフセンターの文字盤と一致している。この緩急針は2羽の白鳥の首に似ていると言われている。正直に言うと、シンメトリーが取り入れられると、アシンメトリーがより魅力的に感じられる。確かに白鳥の首のようなものが見え、悲しいトロンボーンとは正反対の印象だ。

スワンネック緩急針。

 このパノマティックルナ(英名はPanoMaticLunar。編集者はきちんと表記チェックをしたのだろうか?)は2020年に発売されたもので、このモデルで新しくなっているのは色だけである。2003年に発表されて以来、時計の中身はほとんど変わっていない。パノシリーズの最初の時計は、2001年に発表されたパノレトログラフ(英名はPanoRetroGraph。同じコピーライターによる表記であるのは明らかだ)で、アラーム付きの30秒フライホイールを備えていた。私は(そしておそらく多くの人も)自分の人生全体を30分間隔で区切ることができると感じているので、このようなものは本当に便利だと感じる。それがあればこの時計はもっとクールになっていたはずだが、今のモデルがクールでないとは言っていない。

 私はムーンフェイズ付きの時計を所有したことがなかった。触ったことさえなかったかもしれない。この時計のムーンフェイズは、鉛筆のような柔らかいプッシャーで調整するもので、十分にシンプルに見えた。現在の月の満ち欠けの状態(欠けていく三日月)を調べるだけでよいと思い、23回も押さなければならなかった。おそらく現在の月の満ち欠け具合を正確に時計と合わせる方法があるはずで、のちほど試みる予定であるが、それはニックと昇給について話をしたあとにするつもりだ。

 この時計はとても分厚く感じた。あまりの分厚さに調べてみたところ、12.7mmあることがわかった。文字盤も巨大に見えた。しかしこの時計にはベゼルがほとんど存在しないため、その大きさの一部は目の錯覚であることに気づく。薄皮のピザが厚皮のものより大きく見えることがあるのと同じようなことだ。この時計はすべてにおいて非常に均整が取れている。ただしとても大きいため、これをつけたまま何杯もお酒を飲んで議論をしながらドアをとおり抜けようとするのはおすすめしない。ほぼ毎日そのようなことが起きていたにもかかわらず、この時計は我が家では無事であった。

 おそらく、この時計の最もマイナスな点は、ランゲ1に似すぎていると主張する不平家がいるかもしれないことだろう。しかしそれが欠点になるのは、そのような批判が問題になる場合だけである。私にとってはあまり問題ではなかった。少なくとも、私はそうは思わなかったのだ。

 その後、ジュネーブの店でランゲ1をいくつか見てみた。ランゲ1・ムーンフェイズは動揺するほど素晴らしい。しかし、ランゲの4万8400ドル(掲載当時の価格。現在はピンクゴールド製で税込748万円)という価格は、たとえるなら私の体から血を抜くだけに飽き足らず、引きずって四つ裂きにし、海に置き去りにしてサメの餌にするようなものだ。だから、アシンメトリーでありながらクラシカルで素敵な時計が欲しいなら、これに違いない。それもグリーンでなくてはならない。ランゲはグリーンのモデルをつくっていないからだ。もしランゲがグリーンをつくったとしたら、きっと素晴らしいものになるだろう。たとえネオンピンクで作ったとしても、グラスヒュッテ・オリジナルのパノマティックルナより素敵なものになるかもしれない。

 しかし価格が4倍するだけの価値があるだろうか? 私はそうは思わない。このグリーンのグラデーション文字盤はかなり魅力的だ。昼下がりのさまざまな色合いの松林を見渡した様子を思い起こさせる。サビンマツの長い針が日光を反射する部分では明るく輝くグリーンになり、杉が日光を吸収する場所ではほとんど黒に近い濃いグリーンに見える。心地よく、前向きで、自由な気分にさせてくれる色なのだ。