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カルティエが贈る、腕時計の枠を超えた時計技術の革新。

今週末のフィリップス・ニューヨーク オークションに、カルティエ パンデュール ミステリユーズ(Cartier Pendule Mystérieuse)とカルティエ ペンデュレット ア シュヴァレ(Cartier Pendulette à Chevalet)が出品される。元々は4点からなるクロックのコレクションだったが、同じ出品者が先週、香港で残りの2点を販売している。そのなかには、192万ドル(日本円で約2億9900万円)の値がついた18世紀の翡翠の器をかたどった“ウォータークロック”も含まれている。このことからわかるように、クロックはビッグビジネスなのだ。

フィリップス 香港時計オークション:XVIIIにて37万4180ドル(日本円で約5800万円)で落札された1930年ごろのカルティエ ジェイド テーブルクロック(Cartier Jade Table Clock)。

20世紀初頭、ルイ・カルティエ(Louis Cartier)は時計製造がメゾンにとって極めて重要であると考えた。言うまでもなく、時計技術の革新は1904年のサントス デュモンによってもたらされたものだ。この時計は、通説では手首に装着するために特別に設計された最初のメンズウォッチであったとされている。この瞬間から、時計製造はカルティエにとっての主要な事業となった。そして1912年、ミステリークロックの発表によって、革新的な製品のパイオニアとしての地位を確固たるものにした。

カルティエのムーブメント構造は、1830年代にフランスの時計職人で奇術師のジャン・ウジェーヌ・ロベール=ウーダン(Jean Eugène Robert-Houdin)が考案したものがベースになっている。近代イリュージョニズムのパイオニアとして、彼はモーリス・クーエ(Maurice Coüet、1912年に初めて製作されたミステリークロックのロングセラー “モデルA”のムーブメントと構造をてがけた)を含むその他の時計職人やイリュージョニストたちに道を開いた。最初のミステリークロックは、銀行家のジョン・ピアポント・モルガン(John Pierpont Morgan)に売却されたことで知られている。

2022年にボナムズが販売したミステリークロック モデルAは、手数料込みで687万香港ドル(現在の約87万9250ドル、約1億3700万円)で落札された。

宝石で埋め尽くされた時計という底なし沼にあなたを案内する前に、まずミステリークロックが実際にどのように機能するのかを説明しよう。すべてがエナメルとダイヤモンドで覆われ、ダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)の有名な赤い後宮にあるかのような、私にとっての理想の光景が一瞬フラッシュバックする。ミステリークロックという名前の由来について少しだけ触れておくが、当時ミステリークロックがどのように機能するかは極秘事項とされていた。

「カルティエはその仕組みを秘匿し、ブティックにも知らせていなかったと言います」と語るのは、フィリップス・アメリカの時計部門責任者、ポール・ブトロス(Paul Boutros)氏だ。「その謎が解き明かされたのは、時計職人による修理が必要とされ始めた何十年も後のことでした」

その原理は歯状のエッジを持つ透明なクリスタルディスクに針を取り付けるというもので、機構と時計の針が目に見える形でつながっていないため、空間に浮かんでいるように見える。だが、実際に針が空中を自由に回転しているわけではない。この特別なパンデュール ミステリユーズ(1926年ごろの製造)は、時計の底部から文字盤の底部まで伸びる1本の軸で動くシングル アクシル機構(1920年ごろに初めて開発された)を持ち、それによって分表示のディスクと時間表示のディスクを駆動している。ロッククリスタルのディスクは、非常に装飾的なベゼルとフレームによって完全に隠れているため、どの角度からも歯が見えることはない。

「1910〜20年代ごろから第2次世界大戦までのあいだに、このクロックは約30個製造されました」とブトロス氏は語る。「そのすべてがユニークピースであり、それぞれが非常に個性的でした」。カルティエがこの時計の製造を再開したのは1981年。この時代の絢爛豪華な美的感覚を考えれば納得がいく。オークションでの人気は90年代に急上昇したが、入手は常に困難だった。現在でもカルティエは、個人顧客のために特注のクロックを製造している。

宝石が散りばめられたアール・デコ調のファンタジーな時計に話を戻そう。「このケースはロッククリスタルと呼ばれるものでできているんです」と、ブトロス氏が説明する。ロッククリスタルは透明な石英の一種であり、石英自体は特別に希少でも貴重でもない石であることは周知のとおりである。しかしこの大きさで、完璧に透明でキズのないものを見つけるのは、今日では不可能に近い。さらに言うと、当時使われていたロッククリスタルは、おそらくドイツのイーダー・オーバーシュタインで彫られ、研磨されたものだろう。

「彼らはクリスタルを彫り、カットし、ファセットを施したのちにそれをくり抜いたのです」とブドロス氏は言う。「完全なクリスタルのピースがふたつあり、その上にロッククリスタルの透明なディスクが2枚取り付けられています」

カルティエがフランスで製造し、カルティエ ロンドンが販売していたシングル アクシル機構で駆動するこの時計は、高さ約27.5cmで幅は約13.5cmとなっている。これだけの装飾を施した時計としては、破格の大きさだと思う。ベースは約1kgの純金製で、ターコイズエナメル、ラピス、ダイヤモンド、オニキス、サンゴ、パールなどによる装飾が施されており、アール・デコ調のモチーフと配色で豪奢に仕上げられている。土台のうえに置かれた翡翠の支柱が、ターコイズブルーのラッカーで囲われたロッククリスタルの文字盤を支え、そこにダイヤモンドのローマインデックスが配されている。文字盤の中央には、ダイヤモンドとオニキスで龍の形をかたどった針が配されている。時針は龍の頭、分針は尾をそれぞれ表している。このミステリークロックには、オリジナルの化粧箱とシリアルナンバー入りの鍵が付属し、クロックに刻印された番号に対応するカルティエのハンドスタンプが押されている。

「これらのクロックはとても素晴らしく、完璧です。均衡とシンメトリー……すべてが精巧に作られています」とブトロス氏。「科学、芸術、宝石やその他の素材、そしてそれらを魔法で融合させたのです。彼らは、自分たちがなにをすべきかを熟知している本物の職人たちでした」

私がこれらのクロックに引かれた理由は明白だ。私は故サンローランのミューズ、ルル・ド・ファレーズ(Loulou de Falaise)に憧れ、いつだって1970年代のジュエリーに彩られた完璧なボヘミアンのイメージを描いてきた。ヴィンテージのハイジュエリーが大好きで、エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)のジュエリーが過去販売されたときの正確なロットを挙げることができる。アクセサリーやオブジェも収集していて、祖父のコレクションである中国製の嗅ぎたばこ入れを、彼が自宅のロビーに延々と続く棚に並べていたことをよく覚えている。これらのクロックは、私のように大胆で豪華なジュエリーに執着する人間にとってたまらないものだ。

「信じられないかもしれませんが、これらのクロックはジュエリーの愛好家にとても人気があるんです」とブトロス氏は私の予感を確信に変えてくれた。「ジュエリーの世界とその嗜好は非常に多様です。カルティエのクロックは、彼らにとって間違いなく魅力的なものです。ジュエリーの愛好家にとっては、時計の愛好家以上の価値を感じるものなのです」

1920年代を通じて、クーエはメゾンのためにミステリークロックを製作し続けた。そして1929年の経済危機と世界大恐慌ののち、高級宝飾品店や時計メーカーは遥かな異国からインスピレーションを得た豪華で装飾性の高い作品を発表し、遠い異国や中近東の優雅な人々の華やかなイメージを思い起こさせることで消費を促そうとした。結果として新奇さ、贅沢さ、歓楽への欲求が広まり、ジュエリーや美術品がその解消のために売られ、消費されていった。

このデスククロックにはミステリークロックのようなメカニズムは搭載されていないが、非常に華やかな一品だ。カルティエ パリの署名が入ったペンデュレット ア シュヴァレ(1930年ごろ製造)はロッククリスタル製で、無垢の翡翠のバングルにセットされ、ブラックエナメルとダイヤモンドで装飾されている。ロンジン製の手巻きムーブメントを搭載し、遥かな旅と当時の流行のデザインにインスパイアされた、時計とハイジュエリーの融合とも言うべき作品だ。

「カルティエ兄弟は1900年代初頭、そして1800年代後半にもインドや中国を旅していました」とブトロス氏。「彼らは翡翠や貴重な宝石からなるアンティークを見つけ、これらの国のジュエリーデザインにインスピレーションを得たのです。1920年代にツタンカーメンの墓が発見されたあと、アール・デコの時代には、エジプトのモチーフだけでなくアジアのモチーフも多く見られるようになりました。時計を含め、カルティエの作品にもエジプトやアジアのモチーフが随所に見られます」

鮮やかな5色のカラーダイヤルからなるメタルカバードのGM-2110Dが登場

2019年に初めて登場したG-SHOCKのGA-2100は、八角形のベゼルデザインとスリムなシェイプ、カーボン製のインナーケースが特徴だ。素材はオール樹脂で、耐衝撃性と防水性を備えながらも厚さわずか11.8mmというG-SHOCKとしては驚きの薄さを実現していた。

この成功を受けて、のちにメタル素材を取り入れたモデルが登場するなど2100系は進化を遂げている。最新作のGM-2110Dもその流れを汲み、メタルカバードデザインを採用している点が特徴だ。これはフルメタルではなく、樹脂ケースをメタルで覆う構造であり、軽量性と耐衝撃性を両立させている。今回、進化を遂げた一歩として5色の鮮やかなカラーダイヤルがラインナップ。スカイブルー、ネイビー、ライムグリーン、オレンジ、シルバーという豊富なカラーバリエーションが揃い、個性を表現したスタイルを楽しめる点が大きな魅力だ。

カルティエ スーパーコピー代引き優良サイトケースにはガラス繊維入りのファインレジンを使用し、薄型のケース厚(11.8mm)を実現。サイズは44.4mm径、重さは146gとしっかりとした重量感があり、その色鮮やかさはまさにタウンユースにぴったりなモデルだ。

機能面では、G-SHOCKならではの耐衝撃構造や20気圧防水に加え、針退避機能やワールドタイム表示、ストップウォッチ、タイマー、フルオートカレンダー、ダブルLEDライトを搭載。電池寿命は約3年である。価格は各6万500円(税込)で、9月に発売予定。

ファースト・インプレッション
G-SHOCKファンが気になるポイントはよく分かる。従来の2100系のブレスレットとは違う、と感じるだろう。そう、新作は2100系で初めて、ディンプルのアクセントが廃されたシンプルなブレスレットが採用されたのだ。

今年の6月に登場したGM-B2100AD。まだこの時点では各コマにふたつのディンプルがあしらわれている。Photos by Mark Kauzlarich

新作ではディンプル(各コマの両端にある、丸いネジのように見えるもの)のアクセントがなくり、ポリッシュ仕上げからヘアライン仕上げに変更されたことにより金属の印象がより落ち着いたものとなった。よりクリーンでミニマルな外観を実現しているように思う。

どちらがデザイン的に優れているか、それは個人の好みによる。私はまだ実機を見ていないので判断できないが、ディンプル付きのデザインに見慣れているからか正直まだその見た目に完全になじめていない。でもシンプルさを追求したブレスレットにはまた違った独自の魅力があるとも感じている。実際に手に取ってみて、質感や装着感がどう変わったのかも確かめてみたいと思う。

基本情報
ブランド: G-SHOCK
モデル名: GM-2110D
型番: GM-2110D-2AJF(スカイブルー)、GM-2110D-2BJF(ネイビー)、GM-2110D-3AJF(ライムグリーン)、GM-2110D-4AJF(オレンジ)、GM-2110D-7AJF(シルバー)

直径: 44.4mm
厚さ: 11.8mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: スカイブルー、ネイビー、ライムグリーン、オレンジ、シルバー
夜光: ダブルLEDライト
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット: ワンプッシュ三つ折れ式バックル付きSS製メタルバンド
追加情報: 針退避機能、ワールドタイム表示、ストップウォッチ、タイマー、フルオートカレンダー

ムーブメント情報
機能: 時・分・秒表示
パワーリザーブ: 電池寿命約3年
巻き上げ方式: クォーツ

価格 & 発売時期
価格: 各6万500円(税込)
発売時期: 2024年9月発売予定
限定: なし