ルイ・ヴィトン「Escale」大三針モデル:極めてシンプルなその姿に、真の「旅の美学」を見た。
「時計は、単なる時間計測器ではなく、身につける美術品である。」
特に、大三針(ダイアル表示のみ)という最もベーシックなフォーマットは、時計メーカーの審美眼を如実に映す“鏡”です。
2024年、ルイ・ヴィトンは、2014年の発表から10周年を迎えた「Escale(エスカーレ)」シリーズに、新たな風を吹き込みました。
それは、これまでの同シリーズが持っていた「世界時」や「跳時」などといった複雑で華やかな機能をすべて捨て去り、「時・分・秒」という原点回帰を果たした、39mm径の新作大三針腕時計です。
なぜ今、「大三針」なのか?
現代のスマートフォン時代において、「時間を知る」という行為自体は極めて簡易化されています。
それゆえに、機械式時計が求められるのは「機能」ではなく、「それを身につけることによる豊かさ(オイシイ)」です。
従来のEscaleシリーズは、万華鏡のように色鮮やかで、見る者を飽きさせない“遊び心”に溢れていました。
しかし、今回の新作は逆の発想で、“Less is More(より少ないことは、より豊かである)”を体現。
ルイ・ヴィトンは、このシンプルな一枚を通して、ブランドが持つ「旅の美学」を余すところなく見せつけてきます。
39mmという絶妙な絶对サイズ
今回のEscale大三針は、39mmという現代において最も理想的なサイズ感を採用。
男性視点: 主張しすぎず、上品に手首を彩る大人のサイズ。
女性視点: オーバーサイズ感覚で楽しめる、洗練されたジュエリーサイズ。
ケース厚は約10.2mm。ケース正面は高級感あふれる「鏡面研磨(ポリッシュ)」、サイドはスポーティな「ヘアライン(ブラッシュ)」仕上げと、質感のコントラストが絶妙です。
細部に宿る「トランク(鞄)」の魂
この時計の最大の見どころは、そのディテールに隠された「旅の象徴」です。
ルイ・ヴィトンの伝統: デザインのインスピレーションは、創業当初からの卓越した「トランク製造技術」。
特徴的なラグ(リューズ): まるでヴィンテージのルイ・ヴィトントランクの「金具(コルヌ)」を彷彿とさせる、独特の長方形テーパード形状。
文字盤のディテール:
15分刻みのインデックス: 斜めにカットされた、まるでトランクに打たれる「鋲(びょう)」のような存在感。
分刻み: 円形にラウンドされた文字盤外周には、細かな金具を連想させる刻みが。
針: 時針・分針はシンプルな棒状(バトン)ですが、秒針の先端は文字盤に密着する曲線を描いており、視認性とデザイン性の両立を図っています。
裏蓋に映る「旅する魂」
裏蓋は、サファイアクリスタルを採用。その向こうに見えるのは、ルイ・ヴィトンの自社製「Cal. LFT023」。
性能: 4Hz(28,800振動)の高精度を誇り、COSC(コンクール・デュ・ショモジュール)認定を取得。
装飾: 22Kローターには、ブランドの象徴的なパターンが彫り込まれ、メインプレートはグレイン(粒面)仕上げ。
注目のディテール: ケースバックには、ヴィンテージのルイ・ヴィトントランクに貼られていた「シリアルナンバープレート」を彷彿とさせる、長方形のメダリオンが打ち付けられています。これは、まさに「旅するための時計」としての証です。
総評:「旅」とは、目的地ではなく、そのプロセスである。
「Escale」という言葉は、フランス語で「中途停車」や「梯子」を意味します。
この時計は、複雑な機能を省き、ただ「今、この瞬間」を確実に刻み続けることで、「旅の本質は目的地ではなく、その過程にある」という哲学を体現しています。
39mmという扱いやすいサイズと、ゴールド/プラチナの2種類のメタルバリエーション。
この「Escale 大三針」は、ルイ・ヴィトンの時計作りが、単なるファッション小物ではなく、真の「高級時計(Horlogerie)」の領域に足を踏み入れた、一つの到達点と言えるでしょう。
オメガ(OMEGA)のプロフェッショナル・ダイバーズウォッチ、「プラネットオーシャン 600m(シーマスター プラネットオーシャン)」が、ついにフルモデルチェンジを果たしました。
2005年の初代登場から数え、今回がいよいよ第4世代の到着です。今回は単なるマイナーチェンジではなく、サイズ感、デザイン言語、そして機能面に至るまで、全方位的な進化を遂げています。
それでは、従来モデル(第3世代)と最新モデルを並べて、その変化を詳しく見ていきましょう。
サイズの逆転:小型化と薄型化の達成
まずは腕元にのせたときの印象が最も変わる「サイズ」から。
最新モデル(第4世代): 42mm径 × 13.79mm厚
従来モデル(第3世代): 43mm径 × 16.1mm厚
単純な数字の差は1mmと1mm弱ですが、実際の装着感はこの数値以上に大きく異なります。直径を1mm絞りつつ、厚みを実に2.3mmも削減。これにより、最新モデルは従来よりもずっと軽快で、手首へのフィット感が格段に向上しています。
近年のラグジュアリースポーツウォッチ界隈では「適正サイズ化」の流れがありますが、オメガもこのトレンドに見事応えた形です。13.79mmという厚さは、多くの「300m防水」モデルと遜色ないレベルであり、ダイバーズウォッチとしての存在感を保ちつつ、ラグジュアリー感も高めています。
デザイン哲学の変化:丸みからシャープへ
次に目を引くのが、ケースデザインの造形美です。
従来モデル: 全体的に滑らかで丸みを帯びたフォルム。力強さはありましたが、ややボリューム感が強すぎる印象も否めませんでした。
最新モデル: 1980~90年代のオメガに見られる「マルチファンロン(多角形)」のデザイン言語を復活。ケースやブレスレットに大胆なファセット(切子面)を施し、光の反射を活かしたシャープな印象に生まれ変わりました。
また、ブレスレットとケースの一体化がさらに進み、時計全体が手首に吸い付くような造りになっています。これはまさに現代の「ラグジュアリースポーツウォッチ」の王道をいくデザインといえるでしょう。
機能と構造の進化:排気弁の消滅と無历化
ダイバーズウォッチにとって「構造」は命。ここにも大きな変化がありました。
1. 排氦バルブの撤去
水中での安全性を高めるためのパーツ「排氦バルブ」。最新モデルでは、ケースの耐圧構造の技術進歩により、このバルブが不要となりました。
メリット: ケースサイドがすっきりして対称性が増し、デザイン的にも美しく、引っかかりも少なくなりました。
2. 「無历(ムレキ)」デザインの採用
従来モデルは3時位置に日付窓(历)がありましたが、最新モデルではそれが完全に撤去されています。
メリット: 3時位置のインデックスが独立し、視認性が向上。また、日付窓周りの反射がなくなることで、文字盤全体のコントラストがより鮮明になります。
トレンド: この「無历化」は去年の「シーマスター 300m」に続き、オメガが今後推し進めていく方向性と言えるでしょう。
3. リューズガードの強化
ケースサイドには、意匠的にも美しいリューズガード(王冠保護)が新たに設けられています。これは衝撃からリューズを守るだけでなく、海馬300mや6000m級のプロフェッショナルモデルとのデザイン統一性をもたらしています。
ベゼルデザイン:「クォーターオレンジ」の行方
プラネットオーシャン 600mのファンが最も気にするポイントの一つが、ベゼルのカラーリングです。
従来モデルでは、0~15分の目盛をオレンジ色にした「クォーターオレンジ」が、視認性と美しさの象徴でした。
最新モデルの対応: 今回のリリースでは「クォーターオレンジ」はラインナップされていませんが、純粋なオレンジセラミックベゼルが用意されています。
視認性: ケース径が小さくなり、ベゼル面積が相対的に大きくなったため、オレンジ色の存在感はむしろ増しており、水中での15分間の残り時間の把握はより容易になっています。
裏蓋と機械:至臻天文台の本領
裏蓋は従来通りの実心底蓋ですが、シリーズ象徴である「ヘビクロコ(海馬)」のエンボスが施されています。
内部には、オメガ自慢のキャリバー 8912(デュアルトーブ)が搭載。シリコン製遊丝を備えたこのムーブメントは、15,000ガウスもの強力な磁場にも耐える「至臻天文台(Master Chronometer)」認定を取得しています。
性能: 振動数 25,200振動/時
動力貯蔵: 約60時間
機械的な信頼性と、パワーリザーブの長さも、最新モデルの大きな魅力です。
総括:時代を超えた進化
今回の第4世代「プラネットオーシャン 600m」は、単に「小さくした」だけのモデルチェンジではありません。
装着感: 厚みを約2.3mm削減し、ラグジュアリー感を増加。
デザイン: 80-90年代のDNAを現代的に蘇らせ、シャープな印象に。
機能: 排気弁不要化と無历化により、構造的な美しさを追求。
「ダイバーズウォッチは重厚感が命」という固定概念を覆す、この「軽快さ」と「シャープさ」。オメガは確実に、新たな時代の扉を開けたと言えるでしょう。
今年の時計界では、”グリーンダイヤル(緑盤)”の勢いが止まりません。そのクラシックで飽きのこないデザインは、季節を問わず腕元を華やかにしてくれます。グラデーションでエレガントに見えるもの、深みのある色合いで大人の雰囲気を演出するもの、スモーキーな質感で控えめな魅力を放つもの。さまざまな緑盤の中から、ビジネスシーンやカジュアルシーンで活躍するおすすめの3本をご紹介します。
ロンジン(Longines) クラシック・レトロ(Classic Revival) L1.650.4.02.6
ケース径:40mm
厚さ:10.8mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー L888)
ケース素材:ステンレススチール
防水性能:50m
おすすめポイント
先月新発表されたこのモデルは、歴史的なアンティークモデルを復刻しつつ、現代の製表技術を融合させた一品です。文字盤はアーチ状のグリーングラデーションに、サンレイ仕上げが施されています。立体的なローズゴールドのインデックスと、それに呼応するローズゴールドの針が美しく映え、高級感が漂います。
ムーブメントはロンジンおなじみの「L888」を搭載。振動数は25,200振動/時で、単結晶シリコン製の遊丝を備え、動力は72時間と長時間保ちます。40mm径×10.8mm厚のケースサイズは、正装時計として理想的な黄金比。スーツからタートルネックのジャケットまで、幅広い装いにスマートにマッチします。
タグ・ホイヤー(TAG Heuer) カレラ(Carrera) WDA2115.BA0043
ケース径:41mm
厚さ:12.6mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー TH31-02)
ケース素材:ステンレススチール
防水性能:100m
おすすめポイント
こちらも先月発表されたカレラシリーズの新作で、文字盤のグリーンは深く濃密な色合いが特徴で、これから訪れるクリスマスなどのホリデーシーズンの雰囲気にぴったりです。3時位置には「デイト&デイ」表示窓を備え、ビジネスマンにとって非常に実用的な機能です。
41mm径×12.6mm厚のサイズ感は、週末のカジュアルシーンでも、袖口を締めても違和感のない着け心地です。ムーブメントはカレラの定番である「TH31-02」を継続採用。動力が80時間と長く、メンテナンスがしやすいのも魅力の一つです。
ボーム&メルシエ(Baume & Mercier) クリプトン(Clifton) MOA10592
ケース径:40mm
厚さ:11.3mm
ムーブメント:自動巻き(Baumatic)
ケース素材:ステンレススチール
防水性能:50m
おすすめポイント
2021年に登場して以来、高い人気を誇るこのモデル。スモーキーグリーンの文字盤は、控えめながらも奥行きのある味わい深い色合いが魅力です。文字盤中央にはホワイトのクロスラインが施され、3時位置に日付表示窓があります。シルバーの針とインデックスが盤面に調和し、抑制の効いた上品な美しさを演出しています。
40mm径×11.3mm厚のケースサイズは、正装時計の黄金サイズで、ほとんどの方の手首にフィットします。ムーブメントは自社開発の「Baumatic」を搭載。COSC(スイス天文台)認定を取得しており、動力は驚異の120時間(5日間)と超長時間。平日忙しいビジネスマンにとって、手間がかからない頼もしい一本です。
まとめ
一枚の緑盤が、無限の着こなしの可能性を解き放ちます。
ロンジン:グラデーションでレトロな高級感
タグ・ホイヤー:深みのある色合いでホリデー気分を演出
ボーム&メルシエ:スモーキーな質感で控えめな大人の風格
これらはトレンドの「緑盤」であると同時に、正装時計としての絶妙なサイズ感と実用機能を兼ね備えています。どれもおすすめの逸品です。
グランド・レディ・キャラ、ルビー、サファイア、エメラルド – 新たな3つのバリエーション
ジュエリーウォッチの豊かな伝統と遺産を通じて、ヴァシュロン・コンスタンタンと女性の長きにわたる絆を称えます。1979年に「カリスタ」から始まったハイジュエリーウォッチの物語は、カラーストーンを用いた「グランド・レディ・キャラ」により新たな章を刻みます。
リストウォッチからソートワールネックレスへ。全面に宝石を施し、4つのパーツを付け替えて着用できる変幻自在のタイムピース
1979年に「カリスタ」を発表以来、40年以上にわたり進化を遂げてきたヴァシュロン・コンスタンタンのハイジュエリーウォッチ。2024年に発表した「グランド・レディ・キャラ」に、輝きを放つ3つのバリエーションが加わり、その新章が幕を開けます。
カラーストーンを取り入れた新作では、ホワイトダイヤモンドにエメラルドとプラチナ950、ルビーまたはサファイアと18Kホワイトゴールドが調和し、ホワイトアコヤパールとポリッシュ仕上げを施したオーナメンタルストーンのビーズが貴石を引き立てます。3つのモデルはいずれも、全面に貴石を施した時計、ジュエリーピース、3連のリヴィエラスタイルブレスレット、ソートワールネックレスから構成され、これらを付け替えることにより、4通りの方法でこのタイムピースをお楽しみいただけます。
「グランド・レディ・キャラ」は、宝石で装飾された単なる時計ではなく、「時」を最も創造的な方法で表現するハイジュエリー作品として誕生しました。そこには、1755年の創業から今日に至るまで、270年にわたり創造性と技術の卓越性を探求し続けるヴァシュロン・コンスタンタンの姿勢が表れています。
ジュエリーウォッチの豊かな伝統を称えて
ヴァシュロン・コンスタンタンは創業当初から、貴石、エナメル装飾、ギヨシェ彫り、エングレービングなどを手作業で施した美しいタイムピースを製作し、女性との強い絆を育んできました。メゾンのプライベートコレクションには数々の精緻なレディスウォッチが保管されており、その中でもジェムセッティングを施した初期の作品は
1812年にまで遡ります。1924年製の多色のジェムストーンが施された作品は、ペンダント部分をブローチとして身に着けることができます。アールヌーヴォーとアールデコの時代にはメゾンの創造性が花開き、多彩なデザインとジュエリーウォッチが生まれました。そして、20世紀から21世紀にかけ、その美的感性は、変化する社会や文化と響き合いながら進化を遂げてきました。
1979年、ヴァシュロン・コンスタンタンは唯一無二の「カリスタ」を発表し、新たな物語の幕開けとなりました。レイモン・モレッティが手掛けた革新的デザインは、リヴィエラブレスレットと金塊を彫って作り出した140gの18Kソリッドゴールド製ケースを組み合わせました。このタイムピースには130カラットものダイヤモンドが施されています。その翌年には、18Kイエローゴールドを同様に彫り上げ、約30カラット、108個のエメラルドカット ダイヤモンドを施した「レディ・キャラ」が誕生しました。
その後もメゾンは、「ミス・キャラ」、「クイーン・キャラ」、「ロード・キャラ」、「キング・キャラ」、「ダッチェス・キャラ」など、「キャラ」のバリエーションを多数発表しています。
2001年、18Kホワイトゴールドの金塊から作り上げたケースにサテンストラップを組み合わせた「レディ・キャ
ラ」が、第1回ジュネーブ ウォッチグランプリ(GPHG)でジュエリーウォッチ賞に輝きます。2010年には、「レデ
ィ・キャラ」の誕生30周年を記念し、「レディ・キャラ・フラム」を発表しました。この時初めて用いられた特徴的なフラムカットは、ヴァシュロン・コンスタンタンが考案したもので、GIA(米国宝石学協会)に登録されています。
2024年には、ダイヤモンド、ホワイトアコヤパール、ブラックオニキスビーズを組み合わせたモノクローム配色の
「グランド・レディ・キャラ」が登場。「カリスタ」を受け継ぐハイジュエリーウォッチシリーズに加わったこの時計は、時計とタッセルソートワールを備え、4通りの方法で着用できます。このまばゆいばかりの新デザインによって、メゾンは創造性の新たな境地を切り開きました。
「時」を体現する、3つの新たな創造的表現
直線的な幾何学模様が特徴的なブレスレット、時計、ジュエリーピースと、しなやかな優美さを称えるソートワールネックレス。「グランド・レディ・キャラ」はアールデコ様式を彷彿させます。3つのモデルそれぞれに計39.4カラットのダイヤモンドが使用され、付け替え可能な4つのパーツで構成されています。 3連のリヴィエラスタイル ブレスレットは103個のダイヤモンドと、中央の列に8個の貴石(サファイア、またはルビー、エメラルド)が配されています。ジュエリーピースには、中央に配した大きなシュガーローフカットのサファイア、またはルビー、エメラルドとともに、12個のダイヤモンドをセットしています。
カラーストーンはすべて、スイス宝石学研究所(SSEF)の認定を取得しています。全面にダイヤモンドを施した文字盤を囲むようにエメラルドカットのカラーストーン2個と澄んだ輝きを放つエメラルドカットのダイヤモンド10個を配し、コントラストを際立たせています。
時計とジュエリーピースはどちらも、ブレスレットとソートワールにぴったりと嵌め込むことができるようデザインされています。長さ85cmのソートワールは、深い光沢と美しい輝きを特徴とするアコヤパールの丸み帯びたフォルムと、ポリッシュ仕上げを施した貴石やオーナメンタルストーンのビーズと共鳴します。このソートワールネックレスの先端には、パールとポリッシュ仕上げの貴石のビーズで作ったタッセルがあしられています。
時計、ブレスレット、ジュエリーピースのダイヤモンドとカラーストーンには、その優雅さから高く評価されるエメラルドカットを採用しています。階段状に並ぶ横長のファセットにより、デザインの洗練されたシンプルさと直線的な構造が際立ちます。角に面取りを施した長方形のエメラルドカットは、独特の視覚効果を生み出し、ブリリアントカットの鮮烈な輝きに比べると控えめでありながら、その煌めきは印象的です。エメラルドカットは反射が少ないため、石そのものの色を引き立てます。
また、上面の広いテーブルファセットが石の内部をのぞき込む「窓」となるため、内包物が見えやすく、エメラルドカットは一般的に透明度の高い宝石に用いられます。
中央に施されたシュガーシュガーローフカットは、宝石の美しさを異なる方法で際立たせます。なめらかなドーム型の形状は、19世紀後半まで販売されていた精製された砂糖がこの形状に由来します。長い歴史を持ち、現代のジュエリーでは比較的希少なこのカットは、クラシカルなラウンドカボションカットの一種で、ポリッシュ仕上げを施した4面と繊細な頂点を特徴とします。表面全体から取り込まれた光は石の内部を照らし、ファセットカットでは成し得ることのない方法で深みや色を美しく引き出します。シュガーローフカットは、石本来の形状と美しさを保ちながら、滑らかで対称的な表面に仕上げる必要があり、高度な技術と正確さが求められます。このカットの希少性が、その魅力をさらに高めています。
クロー セッティングは、エメラルドカットの宝石を爪留めすることにより、金属の露出を最小限にとどめ、最大限の光を透過させることで、印象的な視覚効果を生み出します。このセッティングを間近で見ると、ほぼ肉眼では見えない細部までのこだわりまで分かります。爪の一つひとつがヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するマルタ十字の枝の形に作られており、4つのストーンが並ぶことでマルタ十字が完成します。さらに、精巧に設計したクラスプと留め具、時刻設定用リュウズは、ストーンによって完全に隠されています。
グランド・レディ・キャラ – サファイア:18Kホワイトゴールド、約49.72カラットのサファイアを使用。ブレスレットにエメラルドカット サファイア8個、ウォッチに2個、ジュエルピースに2個、シュガーローフカット サファイア1個(約2.54カラット)。ソートワールにポリッシュ仕上げのブルーサファイアビーズ31個、柔らかな光沢を備えるアコヤパール112個、ポリッシュ仕上げのブルーカルセドニービーズ20個。
グランド・レディ・キャラ – ルビー:18Kホワイトゴールド、約49.85カラットのルビーを使用。ブレスレットにエメラルドカット ルビー8個、ウォッチに2個、ジュエルピースに2個、シュガーローフカット ルビー1個(約2.45カラット)。ソートワールにポリッシュ仕上げのルビービーズ31個、柔らかな光沢を備えるアコヤパール112個、ポリッシュ仕上げのピンクカルセドニービーズ20個。
『カンパノラ』 25周年記念限定モデル、漆黒の宙で響きあう星を表現した「星響(ほしのひびき)」登場
シチズン時計株式会社は、雄大な宙に想いを馳せ、今という時を愉しむためのウオッチブランド『 CAMPANOLA(以下、カンパノラ)』から、ブランドでは初となるケース‧バンドすべてにデュラテクト DLC※1を施した「星響」 3モデル【希望⼩売価格 451,000円〜 1,320,000円(税抜価格410,000円〜 1,200,000円)】、数量限定で 2025年11月13⽇( AH408451EとAH7064-52Eは12月4⽇)に発売します。※価格、発売⽇ともに予定です。
「カンパノラ」ブランド誕生
25周年を記念し、宙と時、そしてカンパノラが共鳴する新製品『星響』を数量限定で発売します。夜空に輝く星々が互いに影響し合い、軌道を保つように、時の流れと宇宙の調和を表現した特別なモデルです。ブランドで初となるデュラテクト DLCを施した漆黒の宇宙のようなオールブラックのケースとバンドに、星の輝きを象徴するゴールドカラーが映える限定仕様となっています。
ラ‧ジュー‧ペレ社(スイス)のムーブメントを搭載するメカニカルモデル NZ0004-57Eは、会津塗の伝統⼯芸士、儀同哲夫(ぎどうてつお)氏の手による、煌めく螺鈿細⼯の漆塗り⽂字板を備えます。ひとつひとつ手作業で仕上げる⽂字板は、ひとつとして同じものがなく、宇宙で輝く星々のようです。
ミニッツリピーターモデル AH7064-52Eは、針やダイヤルを飾るリングパーツのゴールドカラーがケースとバンドの艶やかなブラックと美しいコントラストを描きます。ミニッツリピーターを操作する 2時位置のプッシュボタンもゴールドカラーにすることで音の広がりを視覚的に表現しました。音の広がりを電鋳パターンで表した⽂字板も特⻑のひとつです。
ミニッツリピーター、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー ※2、クロノグラフの 4大複雑機構を備えるグランドコンプリケーションモデル AH4084-51Eは、ミニッツリピーターの高低ふたつの音の広がりを⾒返しリングにグラデーションで表現。本モデルも 2時位置のプッシュボタンはじめ、各パーツをゴールドカラーにすることで、漆黒のケース、バンドと美しいハーモニーを作ります。
[カンパノラ]
『カンパノラ』は、2000年にデビューして以来、腕時計を単に時刻を知るだけのツールではなく、「雄大な宙(そら)に想いを馳せ、今という時を愉しむ。」をテーマに掲げ、先端技術や匠の技を活かした独創的なモデルを発表し、高い評価を得てきました。ガラスに遮られたわずかな空間に、無限の宇宙を閉じ込める「宙空の美」をデザインコンセプトに、サークル形状の五徳リングなど、パーツを組み合わせた多重構造を持ち、建築物のように⽴体的な表情を醸しだすデザインが特⻑です。
■限定モデル星響メカニカル
会津塗の伝統⼯芸士、儀同哲夫氏による螺鈿細⼯を施した漆塗り⽂字板を備えるメカニカルモデル
[プロフィール・儀同哲夫氏]
昭和 23年、福島県会津若松市生まれ。伝統⼯芸士として会津漆器の伝統を守り、新たな可能性を追求している。またその技を次の世代に伝えるべく、後進の育成にも情熱を傾けている。平成 14年よりカンパノラの漆塗り⽂字板制作に携わる。令和元年、瑞宝単光章受章。
【仕様】
CAMPANOLA(カンパノラ)
限定モデル星響(ほしのひびき)メカニカル
商品番号:NZ0004-57E
希望⼩売価格:1,320,000円(税抜価格 1,200,000円)
発売⽇:2025年11月13⽇
限定数量:150本
ケース /バンド:ステンレス(デュラテクト DLC)
・ガラス:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ ‧コーティング [※3])
・ケース径 /厚み:42.0mm/14.0mm(設計値)
⽂字板:漆塗り⽂字板
・電気鋳造+漆塗り+螺鈿
[主な機能]
■Cal.Y513 /機械式( ⾃動巻き/手巻き) /持続時間約 42時間(最大巻上時) /精度 :平均 ⽇差 -5~+10秒[※4] /振動数: 28,800回 ∕時 /石数: 25石 /ビッグデイトカレンダー /パワーリザーブ表示機能 /秒針停止機能 /⽇付早修正機能
■⽇常生活用防水
■シースルーバック(サファイアガラス)
■限定モデル星響ミニッツリピーター
ケース /バンドの艶やかなブラックカラーに、針やリングパーツのゴールドカラーが映えるミニッツリピーターモデル。
【仕様】
CAMPANOLA(カンパノラ)
限定モデル星響(ほしのひびき)ミニッツリピーター
商品番号:AH7064-52E
希望 ⼩売価格:451,000円 (税抜価格 410,000円)
発売⽇:2025年12月4⽇
限定数量:250本
ケース /バンド:ステンレス(デュラテクト DLC)
・ガラス:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ ‧コーティング)
・ケース径 /厚み:42.5mm /15.5mm(設計値)
[主な機能]
■Cal.6762 /月差 ± 20秒 /ミニッツリピーター /パーペチュアルカレンダー /アラーム 1‧2 /デュアルタイム /ローカルタイム /ローカルタイムアラーム / 24時間表示 /電池寿命約 2年
■⽇常生活用防水
■限定モデル星響グランドコンプリケーション
ミニッツリピーターの高低ふたつの音が響きあうさまを表現する、グランドコンプリケーションモデル。
【仕様】
CAMPANOLA(カンパノラ) /
限定モデル星響(ほしのひびき)グランドコンプリケーション
商品番号:AH4084-51E
希望⼩売価格:506,000円(税抜価格 460,000円)
発売⽇:2025年12月4⽇
限定数量:250本
ケース /バンド:ステンレス(デュラテクト DLC)
・ガラス:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ ‧コーティング)
・ケース径 /厚み:43.0mm / 16.5mm(設計値)
[主な機能]
■Cal.6772 /月差 ±20秒 /ミニッツリピーター /ムーンフェイズ /パーペチュアルカレンダー /クロノグラフ( 1/4秒、 12時間計) / 24時間表示 /電池寿命約2年
■⽇常生活用防水
[※1]デュラテクト DLC:デュラテクトはシチズン独⾃の表面硬化技術。ステンレスやチタニウムなどの金属表面硬度を高め、優れた耐摩耗性により、すりキズや、⼩キズから時計本体を守り、素材の輝きを⻑時間保つ技術の総称です。 DLCはDiamond-Like Carbonの略で、⼯業製品にも使用されている耐摩耗性に優れた技術です。シチズンのデュラテクト DLCは中間素材にこだわることで密着性を向上し、剥がれにくく耐久性にすぐれています。すりキズに強いだけでなく、美しい艶をもつブラックカラーと触り⼼地が非常に滑らかなのが特⻑です。ビッカース硬度 1,000-1,400HVを実現しています。(ステンレスのビッカース硬度は約 200HV)
[※2]パーペチュアルカレンダー: 2100年2月28⽇までのうるう年などの月末のカレンダー修正を⼀切不要にしたカレンダー機能です。
[※3]クラリティ‧コーティング:サファイアガラスの表裏面へ薄膜を多層コーティングすることにより、光の反射を抑えて時計の⽂字板を⾒やすくしました。さらに防汚膜を付加することで耐久性と防汚性の向上を実現しました。
[※4]精度は静的状態にて測定したものです。機械式時計の特性上、使用される条件(携帯時間、時計の姿勢、腕の動き、ゼンマイの巻上具合など)によっては、⽇差範囲を超える場合があります。