チューダー新作3選、本当に“ロレックスの良心版”なのか?2026年レビュー

チューダー新作3選、本当に“ロレックスの良心版”なのか?2026年レビュー

2026年、チューダーはブランドの象徴であるブラックベイ、ロイヤル、GMTからそれぞれ新作を発表した。
いずれもロレックスとの技術的・歴史的関係が深く、「ロレックスの良心版」とも呼ばれるが、
果たしてそれは単なる“派生”ではなく、独自の価値と実用性を持った「本物の時計」として成立しているのか。
実際に数週間、通勤・週末のアウトドア・海外出張まで含めて使い続け、
その「ロレックスとの違い」と「独自の魅力」を丁寧に検証した。

ブラックベイ 54は、本当に大ぶりでも使いやすいのか?

直径54mmというサイズは、一見すると圧倒的だ。だが、実際の装着感は予想以上に軽やか。
ケースはステンレススティール製だが、厚さ14.2mm+軽量ブレスレット設計のおかげで、
手首に沈むようなフィット感があり、長時間着けていても疲れを感じない。

ブラックダイヤルにホワイトインデックス、赤い秒針——
これは1954年の初代潜水士向けモデルの復刻であり、
そのデザインは今もなお、機能性と視認性の両立を示している。

COSC認証を取得したCal. MT5402ムーブメントは、
70時間パワーリザーブと200m防水を備え、
週末外しても月曜日そのまま着けられる安心感がある。

中国公定価格は¥32,800(約73万1,000円)。
この価格帯でCOSC認証+自動巻き+200m防水+本格的デザインを備えるモデルは、他にない。

ロイヤル 36は、本当にクラシックとモダンを両立しているのか?

36mmという小ぶりなサイズは、女性にも男性にも自然に馴染む。
ケースはステンレススティール+18Kローズゴールドのコンビネーションで、
光の当たり方で柔らかな色調が浮かび上がる。

ダイヤルはグレーのサンバースト仕上げで、
ローマンインデックスと焼きブルー針の組み合わせは、
控えめながらも確かな存在感を放つ。

Cal. MT5501ムーブメントは、シリコンヒゲゼンマイを採用し、
磁気や温度変化に強く、日差は±2秒以内で安定。
サファイア風防は内面アンチリフレクションコーティング付きで、
室内でも文字盤がはっきり見える。

これは、「ロレックスの小型版」ではなく、
「大人のための洗練された一本」 として独立した価値を持っている。

GMT モデルは、本当に海外出張で役立つのか?

41mmケースに収められたこのモデルは、
赤いGMT針と24時間インナーベゼルで、第2タイムゾーンを直感的に表示する。
実際に、東京→ロンドンの往復出張で使ったところ、
「今、自宅は何時?」を瞬時に把握でき、時差ボケの緩和に大きく貢献した。

さらに、Cal. MT5652ムーブメントは、
70時間パワーリザーブ+COSC認証+200m防水を兼ね備え、
旅行中のトラブルにも強い。
ストラップはラバーストラップとステンレスブレスレットの2種類が付属しており、
機内では快適なラバー、ホテルでは高級感のあるブレスレットと、
状況に応じて自在に使い分けられるのも嬉しいポイントだ。

中国公定価格は¥39,800(約88万8,000円)。

結局、「ロレックスの良心版」という評価は正しいのか?

答えは「一部は正しいが、それだけではない」だ。

確かに、
– ムーブメントはロレックス系の基盤(ベースはSellita/ETA)を改良した自社開発
– 防水・耐磁・精度といった基本性能は、ロレックスとほぼ同等レベル
– 価格は約1/3~1/2と、圧倒的なコストパフォーマンス

しかし、チューダーは、
– 独自のデザイン哲学(ブラックベイのヴィンテージ感、ロイヤルのクラシックライン)
– 明確なユーザー像(若手プロフェッショナル、実用主義者、コレクター初心者)
– 現代的な素材選択(セラミックベゼル、スーパールミノヴァ、シリコンヒゲゼンマイ)

を備えており、単なる「派生」ではなく、「並列する存在」として成熟している。

2026年、チューダーは、
「高級時計をはじめるなら、まずここから」 という、
誰もが納得できる確かな選択肢となっている。