ロレックスは、18Kホワイトゴールド製のオイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナに2本の新作を投入した。ひとつはホワイトマザー・オブ・パール(MOP)文字盤にオイスターフレックスブレスレット、もうひとつはブラックのMOP文字盤にオイスターブレスレットをセットしており、どちらもコントラストを反転させたMOPのインダイヤルと36個のブリリアントカットダイヤモンドをセットしたベゼルを備えている。ジェムセッティングを施した、栄光のデイトナの復活に乾杯。今回は、エキゾチックな先行モデルよりも少し控えめな印象だ。
MOP Daytona
オイスターフレックスのブレスレットを装着したバージョンは、ロレックスコピー 時計代金引換激安通販優良店ホワイトのMOP文字盤にブラックのMOPクロノグラフカウンターを備えている。この色の組み合わせは、オイスターブレスレットを装着したもうひとつのバージョンでは逆になる。つまり、ブラックのMOP文字盤に、ホワイトのMOPカウンターだ。タキメータースケールはダイヤモンドに置き換えられ、文字盤には8つのダイヤモンドと3つのクロマライト(夜光)インデックス、そしてもちろん12時位置にはコロネット(王冠)がセットされている。今作ではオイスターフレックスブレスにもロレックスのグライドロックが取り付けられていて、約2.5mm間隔のノッチが6つあり、ブレスレットの長さを約15mmまで簡単に調整することができる。
MOP Daytona
コスモグラフ デイトナには自動巻きのCal.4131(昨年発表)が搭載されており、このムーブメントはロレックスのコート・ド・ジュネーブ装飾が施されたブリッジと、カットアウトされたローターを特徴としている。Cal.4131は時・分・秒の表示に加え、クロノグラフ機能によって経過時間の基本的な計測が可能だ。パワーリザーブは最長で約72時間となっている。
我々の考え
時計の世界では、ジェムセッティングを施したデイトナがもてはやされている。そういえば、私が初めて覚えたロレックスの型番がRef.6269かRef.6270だったので、私もジェムセットデイトナ愛好家リストの上位に入るかもしれない。レインボーにレオパード、タイガーアイなどの文字盤は、大胆で勇敢な(そしてごく少数派の)私たちのために用意されたものだと思っているが、このMOP文字盤、ダイヤモンドセットの新作は、より控えめな種類のジュエリーと時計のハイブリッド的な存在のように感じられる。ロレックスはスポーツウォッチを宝石で飾る名手だ。モータースポーツの世界観と密接にリンクしたこの宝石たちは90年代のやんちゃな時代を彷彿とさせるが、ロレックスのスポーツウォッチにおける永遠のシンボルでもある。
MOP Daytona
基本情報
ブランド: ロレックス(Rolex)
モデル名: デイトナ(Daytona)
型番: 126589RBR(ホワイトMOP文字盤)、126579RBR(ブラックMOP文字盤)
直径: 40mm
ケース素材: 18Kホワイトゴールド
文字盤色: ブラック&ホワイトのMOP
インデックス: ダイヤモンド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: グライドロック付きオイスターフレックスブレスレット、オイスターブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: 4131
機能: 時・分表示、サブセコンド、クロノグラフ(12時間計&30分積算計)
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 47
クロノメーター認定: ロレックス独自の高精度クロノメーター
Daytona Movement
価格 & 発売時期
価格: ホワイトMOP文字盤は885万8300円、ブラックMOP文字盤は1010万3500円(ともに税込)
カルティエはカルティエプリヴェ コレクションの一環とし て、クラシカルなシェイプの時計をコンスタントに復刻してきた。そして今年、そのなかでももっとも古くからあるモデルのひとつが登場した。それが、カルティエ プリヴェ「トーチュ」だ。オリジナルは1912年に発表されているが、ネオヴィンテージ時代においてはモノプッシャークロノグラフウォッチとしてもよく知られていた。2024年の「トーチュ」コレクションでは、このふたつの時代の要素を取り入れ、2針とクロノグラフの両方を用意した。どちらも、カルティエファンを満足させるものとなるに違いない。
cartier tortue prive time only 2024
カルティエ スーパーコピー代金引換を激安が「トーチュ」を発表したのは1912年(フランス語で“亀”の意)で、「サントス デュモン」(1904年)を除くカルティエのあらゆるモデルよりも古い歴史を持つ。1920年代にはモノプッシャーやシングルボタンクロノグラフなどの複雑機構が搭載されるようになり、カルティエの独創的なスタイルと機械的な革新性が融合した最初の例となった。カルティエ初のクロノグラフ、「トーチュ」モノプッシャー クロノグラフは、カルティエとエドモンド・ジャガー(ジャガー・ルクルト)の合弁会社であるヨーロピアン・ウォッチ&クロック社のキャリバーを搭載した可憐なモデルだった。このような初期のクロノグラフは非常に珍しく、これまでに15本ほどしか世に出ていない。
2024年、カルティエはこの伝説的なモデルを限定コレクションとして復活させた。クロノグラフと2針モデルはどちらも、プラチナとイエローゴールドでそれぞれシリアルナンバー入りの200本限定モデルとなっている。ダイヤモンドをセットした50本限定のプラチナバージョンもあるが、これは展示ケース越しにしか見ることができなかった。
「トーチュ」モノプッシャー(フランス語でmonopoussoir/モノプソワール)クロノグラフの復活は最高にエキサイティングなニュースだ。イエローゴールドまたはプラチナのケースは43.7mm×34.8mm、厚さ10.2mmで、CPCP モノプッシャーとほぼ同じサイズである。とはいえ、ケースは若干手直しされているようで、見栄えはよくなっているように思う。ラグをよりつまむような形状になり、ポリッシュ仕上げのケースの形が若干整ったからだと推測している。
どちらの文字盤もローマ数字で構成され、大きなインダイヤルで区切られている。プラチナバージョンのインデックスは隆起してロジウムメッキが施されており、イエローゴールドバージョンのものは黒くプリントされている。針はいずれもブルーのブレゲ針だ。
cartier prive tortue monopusher chronograph gold
文字盤のデザインはどちらもよくできている。カルティエはのちのCPCPのものより、1920年代の極めて珍しい「トーチュ」モノプッシャーにインスピレーションを得ているようだ。そのデザインは、ネオヴィンテージ期のCPCPクロノグラフに比べ、よりクリーンでバランスの取れたものとなっている。どちらのケース金属でもブレゲスタイルのブルー針が取り付けられており、オパーリン文字盤と美しいコントラストを描いている。私の目には、イエローゴールドの文字盤のほうが、プラチナ単色にはないコントラストをローマ数字で表現することでうまくまとまっているように見える。カルティエは昨年の「タンク ノルマル」でも同様のモノトーンのデザインを取り入れている。そして奇しくも、プラチナよりもイエローゴールドのプリヴェのほうが2年連続で私の好みに合致した。
cartier tank monopusher chronograph caliber
このモノプッシャーウォッチのシースルーバックからは、ブリッジにコート・ド・ジュネーブ装飾を施したコラムホイールクロノグラフ搭載の新ムーブメント、自社製キャリバー1928MCが見える。振動数は2万8800振動/時(4Hz)で、パワーリザーブは44時間。この手巻きムーブメントは、時計師ヴィアネイ・ハルター(Vianney Halter)とドゥ・ベトゥーンのドゥニ・フラジョレ(Denis Flageolet)、そしてF.P.ジュルヌ(F.P. Journe)の3社のジョイントベンチャーであるTHAエボーシュ社が製作した1998年製のキャリバーと比べ、明らかに手直しが施されている。
特に注目すべきは、キャリバーの形状が「トーチュ」の曲線にマッチしたものとなったことだ。また、曲線的なジュネーブ・ストライプや面取りされたブリッジなど、5万ドル超のクロノグラフにふさわしい仕上げも施されている。
プラチナ製モノプッシャーの価格は897万6000円で、イエローゴールド製は778万8000円(ともに税込予価)。「トーチュ」に忠実なアップデートが施された、完成度の高いモデルとなっている。この時計に競争相手がいるのは確かだし、もっと革新的なクロノグラフもあるだろう。だが、カルティエほど美と技術を融合させることに長けたブランドはほかにない。
2針表示の「トーチュ」
一方、カルティエは「トーチュ」コレクションを補完するために、プラチナとイエローゴールドの2針モデルも同時に発表した。サイズはどちらも41.4mm×32.9mmで、昨年の「タンク ノルマル」より明らかに大きい。私はもう少し小さいほうが好みだが、カルティエとのミーティングでは、(私を含め)数人の異なるサイズの手首にちょうどよく似合っていたことは認めざるを得ない。
モノプッシャー クロノグラフ同様、両モデルともオフホワイトのオパーリン文字盤を備えている。繰り返しになるが、私はイエローゴールドバージョンに見られる黒いインデックスのほうが好きだ。しかし、これらの写真が示すように、角度によっては浮き出たインデックスがさらなるコントラストをもたらす。
CPCPの2針「トーチュ」とは異なり、これらはフラットな文字盤を持ち、ギヨシェは施されていない。ギヨシェは伝統的な技法(ロレックスの1908を参照)への継続的な取り組みを示すだけでなく、大きな文字盤を埋めるのにも貢献したはずだ。とはいえ、文字盤はCPCPのものと比べるとすっきりしており、レイルウェイトラックが文字盤の外側に押し出されている1970年代の「トーチュ」を彷彿とさせる。
どちらもカルティエがブルーのブレゲ針をケースカラーに合わせずにブレゲスタイルのブルー針を残してくれればよかった。しかし、よりシンプルなエペ針に交換せず、この針のスタイルを維持してくれたことは喜ばしい。両カラーとも、プラチナまたはゴールドのバックルが付いたアリゲーターストラップを装着。Cal.430MCはピアジェの手巻きキャリバーをベースにしたもので、振動数は2万1600振動/時(3Hz)、パワーリザーブは38時間だ。
YG、プラチナのどちらの「トーチュ」も、モダンなカルティエ プリヴェのラインナップをさらに充実させる、素晴らしいドレスウォッチである。
総合的に見て、今年の「トーチュ」コレクションは、カルティエのもっとも古いウォッチシェイプのひとつを見事にアップデートしている。1920年代、70年代、90年代と、「トーチュ」におけるあらゆる時代の要素を取り入れ、現代的でありながら歴史に根ざした作品に仕上げた。2017年以来、毎年このようなプリヴェのリリースを期待するようになったが、モノプッシャー クロノグラフの復活は、カルティエがいかにコレクターを驚かせ、喜ばせ続けているかを示す最高の例である。
パテックのウェブサイトに“価格はお問い合わせください”と表示されなくなったことで、グランドマスター・チャイムを手に入れるために何年(または何十年)貯金が必要か、ついに明らかになった。
好奇心旺盛な時計愛好家を惑わせる言葉がある…“価格要問い合わせ”だ。この言葉は現在至るところで見られ、A.ランゲ&ゾーネ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどのブランドは多くの大規模なリリースに対して、価格の代わりにこのフレーズをウェブページに掲載している。一部のブランド、例えばオーデマ ピゲはこの偽装をあっさりと解き明かしてくれる(価格を尋ねれば教えてくれる)一方で、ほかのブランドはその情報を隠していることが多い。しばしば価格にアクセスできる顧客に頼らなければならないが、それでも結果が得られる保証はない。
パテックフィリップ時計コピー 代引き、どうやらこの曖昧な対応に終止符を打ったようである。数週間前、ブランドがこれまで“価格はお問い合わせください”としていた、グランドコンプリケーションウォッチ(チャイムピースを含む)の価格を公表し始めたのだ。私のように<ここに驚くほど複雑なパテックのリファレンスが入る>の価格がいくらか気になったことがあるなら、実用的な理由はなくてもただ見て驚くだけのために、これ以上疑問を持つ必要はない。
Patek Philippe ref. 6300/403G Grandmaster Chime Haute Joaillerie
パテック フィリップ Ref.6300/403G。グランドマスター・チャイム・ハイジュエリー
すべてのモデルを紹介するつもりはない。詳細はパテックのウェブサイトで確認できる。今回はいくつかのハイライトに触れたいと思う。それでは、現在のラインナップで最も高価なモデル、パテック フィリップ Ref.6300/403G グランドマスター・チャイム・ハイジュエリーから始めよう。この時計は20の複雑機構、118個のバゲットカットエメラルド(7.87カラット)、291個のバゲットカットダイヤモンド(20.54カラット)を備えている。その価格は驚異の7億2766万円(税込)である。
Aquanaut Luce Rainbow
アクアノート・ルーチェ“レインボー”ミニット・リピーター・ハイジュエリー
6300の別バージョン(税込で6億8792万円のサファイアバージョン、6億6927万円のダイヤモンドモデル、4億7350万円の“ベーシック”なグランドマスター・チャイム)を除いて、次に高価なモデルは手彫りのグラン・フー ブラウンエナメル文字盤を持つRef.6002 スカイムーン・トゥールビヨン(税込で2億7519万円)ではない。実際はアクアノート・ルーチェ“レインボー”ミニット・リピーター・ハイジュエリー Ref.5260/1455Rで、その価格は圧巻の4億7105万円(税込)である。
Patek 5531G
パテック フィリップ 5531G。
その結果、1億5633万円(税込)するスモークサファイア文字盤のRef.5316/50P(ミニッツリピーター、トゥールビヨン、レトログレードデイト表示とムーンフェイズを備えた永久カレンダーを搭載)が非常にお得に感じるようになった。同様にクロワゾネのグラン・フー エナメルを施したRef.5531Gのワールドタイム・ミニット・リピーターは、1億914万円(税込)とさらに“手頃”な価格である。最高価格の多くが宝石のセットによって影響を受けているようだ。例えば永久カレンダーとカテドラルゴングのミニッツリピーターを搭載したRef.5374Gは、1億1865万円(税込)である。同じムーブメントを持ちながら、プラチナケースに228個のバゲットカットダイヤモンド(11.62カラット)と13個のバゲットカットサファイア(0.72カラット)をセットした場合、その価格は1億8935万円(税込)、つまり約7000万円も高くなる。このリストはまだまだ続き、パテック フィリップのウェブサイトでお気に入りのリファレンスをチェックすることができる。
5374G
Ref.5374G
5374P
それとRef.5374Pの違いは? 約7000万円だ。
非常に具体的な価格設定(千円単位)について興味があるなら、それは為替レートが一部関係している。週末、あるヨーロッパの正規代理店と話をしたところ、パテック フィリップは以前、これらの時計の価格をスイスフランで設定していたという。為替レートによっては、ある日の顧客が木曜日に数万ドル多く支払う一方、火曜日には少なく支払う(あるいはパテックが不利な為替レートで損失を被る)こともあった。このため、オーデマ ピゲのようなブランドは依然として最も高価な製品の価格をスイスフランでのみ設定している。現在、価格は表示されている通貨に固定されているようだ。そう、これらの時計(およびその価格)は、普通の人間にはほとんど手の届かないものである。それこそが、価格の透明性をより一層興味深いものにしていると思うのだ。
2019年に初めて登場したG-SHOCKのGA-2100は、八角形のベゼルデザインとスリムなシェイプ、カーボン製のインナーケースが特徴だ。素材はオール樹脂で、耐衝撃性と防水性を備えながらも厚さわずか11.8mmというG-SHOCKとしては驚きの薄さを実現していた。
この成功を受けて、のちにメタル素材を取り入れたモデルが登場するなど2100系は進化を遂げている。最新作のGM-2110Dもその流れを汲み、メタルカバードデザインを採用している点が特徴だ。これはフルメタルではなく、樹脂ケースをメタルで覆う構造であり、軽量性と耐衝撃性を両立させている。今回、進化を遂げた一歩として5色の鮮やかなカラーダイヤルがラインナップ。スカイブルー、ネイビー、ライムグリーン、オレンジ、シルバーという豊富なカラーバリエーションが揃い、個性を表現したスタイルを楽しめる点が大きな魅力だ。
カルティエ スーパーコピー代引き優良サイトケースにはガラス繊維入りのファインレジンを使用し、薄型のケース厚(11.8mm)を実現。サイズは44.4mm径、重さは146gとしっかりとした重量感があり、その色鮮やかさはまさにタウンユースにぴったりなモデルだ。
機能面では、G-SHOCKならではの耐衝撃構造や20気圧防水に加え、針退避機能やワールドタイム表示、ストップウォッチ、タイマー、フルオートカレンダー、ダブルLEDライトを搭載。電池寿命は約3年である。価格は各6万500円(税込)で、9月に発売予定。
ファースト・インプレッション
G-SHOCKファンが気になるポイントはよく分かる。従来の2100系のブレスレットとは違う、と感じるだろう。そう、新作は2100系で初めて、ディンプルのアクセントが廃されたシンプルなブレスレットが採用されたのだ。
今年の6月に登場したGM-B2100AD。まだこの時点では各コマにふたつのディンプルがあしらわれている。Photos by Mark Kauzlarich
新作ではディンプル(各コマの両端にある、丸いネジのように見えるもの)のアクセントがなくり、ポリッシュ仕上げからヘアライン仕上げに変更されたことにより金属の印象がより落ち着いたものとなった。よりクリーンでミニマルな外観を実現しているように思う。
どちらがデザイン的に優れているか、それは個人の好みによる。私はまだ実機を見ていないので判断できないが、ディンプル付きのデザインに見慣れているからか正直まだその見た目に完全になじめていない。でもシンプルさを追求したブレスレットにはまた違った独自の魅力があるとも感じている。実際に手に取ってみて、質感や装着感がどう変わったのかも確かめてみたいと思う。
基本情報
ブランド: G-SHOCK
モデル名: GM-2110D
型番: GM-2110D-2AJF(スカイブルー)、GM-2110D-2BJF(ネイビー)、GM-2110D-3AJF(ライムグリーン)、GM-2110D-4AJF(オレンジ)、GM-2110D-7AJF(シルバー)
直径: 44.4mm
厚さ: 11.8mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: スカイブルー、ネイビー、ライムグリーン、オレンジ、シルバー
夜光: ダブルLEDライト
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット: ワンプッシュ三つ折れ式バックル付きSS製メタルバンド
追加情報: 針退避機能、ワールドタイム表示、ストップウォッチ、タイマー、フルオートカレンダー
ムーブメント情報
機能: 時・分・秒表示
パワーリザーブ: 電池寿命約3年
巻き上げ方式: クォーツ
価格 & 発売時期
価格: 各6万500円(税込)
発売時期: 2024年9月発売予定
限定: なし
1年のあいだに発表されるすべての新作に追いつくのは不可能だ。これまでにも重要なモデルを見逃してしまうことがあり、それが大事なことだったとあとから気づくこともあると率直に話してきた。ときには少し時間が経ってからでないと、その価値を十分に理解できないこともある。Geneva Watch Daysでの発表と直近の日本への旅行が重なり、私は危うく名作になる可能性を秘めた作品を見逃すところだった。
Grand Seiko SLGA025G
新作のSLGA025 “阿寺(あてら)渓谷”スプリングドライブモデルはまったくもって素晴らしいものだ。ロレックス時計コピー代金引換 激安8月末のグランドセイコーの新作発表をすべてチェックする時間がなく、同僚のタンタンが特大ニュース(新しい9SA4ムーブメントを搭載した45GSスタイルの復活)を報じていたものの、SLGA025の存在には気づいていなかった。しかし日本の塩尻にあるセイコーエプソン工場を見学しているとき(この工場は、グランドセイコーのスプリングドライブやクォーツウォッチを手がける信州 時の匠工房がある)、文字盤部門にてひとりの女性が、見たことのない素晴らしい青いフュメ風ダイヤルの落下試験を行っているのを目にした。20フィート(約6m)も離れていて、しかもガラス越しだったが、私はその美しさにすっかり魅了されてしまった。約1時間後、目の前にはグランドセイコーがここ数年で手がけた最高のダイヤルのひとつと言っても過言ではない完成見本があった。
Grand Seiko SLGA025G
ダイヤル以外の仕様は、諏訪湖モデルのSLGA019と同じである。本作は1967年の44GSで確立されたブランドの“デザインの文法”に基づきながら、現代的で軽量に仕上げられたエボリューション9コレクションだ。グランドセイコーはこのデザインをよりスポーティでコンテンポラリーにアップデート。その結果として、40mm径、11.8mm厚で、高強度なブライトチタンケースを持ち、22mmのラグ幅、ラグからラグまで47.9mmという仕様となった。
グランドセイコーは文字盤第一主義だと揶揄されるかもしれない。だがそれでは、長年にわたる彼らの時計製造における数々の功績や、精度、視認性、機能性、そして最近の機械式コンプリケーションへのこだわりを無視することになる。確かに、GSはカルト的な人気を持つ文字盤をいくつもつくり上げてきた。たとえば、白のSBGA211 “雪白”や、控えめなピンクの“春分”は、ブランドで最も成功したモデルだ。そしてこの新作“阿寺渓谷”を手がけたのも、まさにこれらの名作を生み出した同じクリエイターたちである。
Snowflake and Shunbun
関氏、田中氏、そして秦氏は、文字盤デザインのインスピレーションを解釈するだけでなく、その解釈をいかに実現させるかを考えるチームメンバーだ。彼らは皆“雪白”と“春分”の製作に携わっており、文字盤製作における“ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス”のように、次々とヒット作を生み出している。
Grand Seiko Team
機密保持の理由から、ダイヤル製造のプロセスについて多くは語れないが、最終的な結果に至るまでに多くの試行錯誤があったことだけはお伝えできる。すべては彼らの自然へのインスピレーションと愛から始まっている。このダイヤルは日本の阿寺渓谷を流れる、青緑色の澄んだ川から着想を得ており、秦氏はハイキング中に撮ったその川の写真をスマートフォンで見せてくれた。田中氏はガーデニングへの情熱から自然を愛するようになり、それが流れる川に合うテクスチャーを思い描く上で役立ったと言う。
Grand Seiko SLGA025G
ダイヤルパターンをつくり出すため、彼らはアトリエでこれまで使ったことのない工具を使うことになった。これらの工具を手作業で操作しながら、川を流れる大小の水の流れを表現し、プレート上に自然な模様を削り出していった。より大きな工具を使って川の大きな流れを表現しようとしたが、細かな制御が難しくなり、さらなる試行錯誤を要することになった。最終的にはプレート上に適切なパターンを見つけ、複数の試作が行われたことでダイヤルベースが完成し、次はカラーの実験が始まった。
Grand Seiko SLGA025G
残念ながらダイヤル製作のプロセスについてこれ以上詳しくはお伝えできないが、見ればひと目で分かることがある。それはこのダイヤルが、見る者を強く引きつけるほど美しいということだ。
Grand Seiko SLGA025G
Grand Seiko SLGA025G
ケース内部には、自社のスプリングドライブ技術を結集して誕生した自動巻きスブリングドライブムーブメント、Cal.9RA2が収められている。このムーブメントは約5日間(約120時間)のパワーリザーブを備え、精度は日差±0.5秒、月差±10秒となっている。パワーリザーブインジケーターが裏蓋にあり、これが非常にありがたい。というのもこれほど美しいダイヤルにパワーリザーブインジケーターが入るのは避けたいところだからだ(もっと言えばデイト窓もないほうがいいかもしれない)。
Grand Seiko SLGA025G
グランドセイコーのすべてのラインナップのなかで、スプリングドライブが最も重要な技術であると言っても過言ではない。クォーツの精度を自動巻きや機械式の機能と組み合わせることは、グランドセイコーの卓越したダイヤルと同様、ブランドの本質を体現している。9RA2は、より一般向けのスプリングドライブムーブメントにおいてその頂点に立ち、以前の9R6xムーブメントと比べてサイズ、装飾、精度、使いやすさにおいて大きく進化している。パワーリザーブは3日から5日に延長され、新しいオフセットマジックレバーというシステムを使用してムーブメントを小型化しつつ、異なるふたつのサイズのゼンマイ香箱を使用することで精度を維持し、日付機構もより高速化された。
Grand Seiko SLGA025G
完璧な時計は存在しないし(まあ、基本的にはどの時計もそうだが)、よくいわれる不満を長々と述べるつもりはないが(あえて言えばブレスレットにブレスレット、それとブレスレットだ)、マイクロアジャストがないこと自体それほど大きな問題ではない。ただ価格が146万3000 円(税込)ともなれば、それが標準装備であるべきだとは思う。それ以上に気になるのは、ラグ幅の広さと、グランドセイコーのブレスレットがほとんどテーパーしない点だ。このふたつの組み合わせによりエレガンスさを損ない、時計がやや角ばった印象になってしまっている。さらに高強度なブライトチタンは、ブランドのブリリアントハードチタンに比べてかなり鈍い灰色に見えるため、時計のヘッド部分が本来の輝きを十分に引き出せていない。
Grand Seiko SLGA025G
そうは感じないかもしれないが、グランドセイコーはパンデミック時に始まった限定版の多さを抑えようと力を入れているようだ。その代わりに、ブランドは焦点を絞り込み、(たとえば“白樺”のように)同じダイヤルをさまざまなケース素材で展開しているようだ。本モデルは限定版ではないが、“阿寺渓谷”ダイヤルのバリエーションがこれだけに留まるとは限らないだろう。
またここ数年、グランドセイコーにも価格の上昇が見られるように感じる。最近のモデルは(より一般的な消費者レベルでも)79万2000 円から188万1000 円する機械式クロノグラフまで、幅広い価格帯におよんでいる。私が指摘した細かいディテールが積み重なり、146万3000 円(すべて税込)という価格帯がブランドの最近のリリースにおいて新たな基準になりつつあるが、140万円を超える価格は一部のコレクターにとっては受け入れがたいものかもしれない。
Grand Seiko SLGA025G
この時計が“雪白”や“春分”のようにクラシックなモデルになるかどうかはまだ分からない。しかしどちらのリリースも、ブランドにとって“一瞬”を切り取ったものであり、市場を驚かせた新しいダイヤル技術や、グランドセイコーが持つ四季や自然への深い愛を多くの人々に知らしめるきっかけとなった。これらは明るいダイヤルのためさまざまなシチュエーションで使いやすいが、新しい“阿寺渓谷”ダイヤルは、より大胆で目を引くデザインで、全員に好まれるとは限らないかもしれない。
Grand Seiko SLGA025G
しかし、あのダイヤルだ。本当に素晴らしい。光のなかで移り変わる様子は壮観だ。グランドセイコーの写真だと、私が実際に見た印象よりも明るく、ややグリーンが強調されているように感じる。どんなダイヤルも環境との相互作用が大きく影響を与えるが、斜めから暖かい光を反射させると、このダイヤルは紫に近い色合いを帯びる。私の手首の上だともっと青みが強く、暗い印象を受けた。しかし明るい光の下ではグリーンの下地が浮かび上がり、まるでクジャクの羽の縞模様のようにも見えた。今回のリリースもやはりグランドセイコーらしく、ダイヤルが主役と言っていいだろう。そしてこれほど素晴らしいダイヤルなら、称賛に値するだろう。
Grand Seiko SLGA025G
Grand Seiko SLGA025G
グランドセイコー エボリューション9コレクション SLGA025 “阿寺渓谷”。直径40mm、厚さ11.8mm、ラグからラグまで47.9mm、ラグ幅22mmのブライトチタンケース、100m防水。ザラツ研磨とサテン仕上げのコンビネーション。阿寺渓谷をイメージした縞模様のダイヤル。自社製の自動巻きCal.9RA2搭載、時・分表示、センターセコンド、日付表示、パワーリザーブ表示。約5日間パワーリザーブ、月差±10秒。ブライトチタンブレスレット。